kumofsは、クラウド・コンピューティングの基盤技術といわれるキー・バリュー型データストア(key-valueストア)を採用したデータベース・システム構築ソフトです(図1)。ベンチャー企業のえとらぼが2010年1月18日、kumofsをオープンソース・ソフトウエアとして公開しました。

図1●キー・バリュー型データストアによるデータベース・システム「kumofs」の仕組み
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 前回で紹介したmemcachedと同じkey-valueストアですが、memcachedとは異なり、データをディスクなどのストレージに保存します。

 memcachedと同じ「set」や「get」などのプロトコルを採用していますので、アプリケーション側から見れば、memcachedの感覚で利用できます。telnetでアクセスしてversionコマンドを入力すれば、kumofsの名前が出ますので、memcachedではないと分かります。

$ telnet localhost 11211
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
version
VERSION kumofs-0.3.1

 実際にkey-valueデータをファイルとして保存しているのは、kumofsが内部で使っている「Tokyo Cabinet」というソフトです。Tokyo Cabinetはmixiで使われているkey-valueストアです。

 kumofsは、kumo-gateway、kumoserver、kumo-managerで構成されています。アプリケーションはkumo-gatewayに対してアクセスします。このkumo-gatewayが、アプリケーションにmemcachedと同じインタフェースを見せているわけです。

 実際にkey-valueデータを保存する役割を持つのがkumo-serverです。kumo-serverは複数持つことで、データを分散できます。各kumo-serverはTokyo Cabinetに対してデータを出し入れします。

 kumo-managerはkumo-serverの状態を監視します。障害が起こると切り離したり、バックアップを作成したりする役割を持ちます。

 kumofsの特徴はスケーラビリティが高いということです。2009年6月に開催された「InteropTokyo 2009 クラウドコンピューティングコンペティション」で優勝したことでも知られています。

 kumofsでは、運用保守の手間を軽減するなど実用性が重視されています。具体的には、データの複製を常に3台のサーバーで分散保存(レプリケーション)する仕組みを備えており、一部のサーバーに障害が発生してもサービスを継続できる。サーバーの追加や交換の際にサービスを止める必要がないといいます。

 以下では、kumofsを実際にインストールしてみましょう。

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