Windows Vistaでは、ブート時に常駐した「Windowsサービス」の多くが、システム終了時までメモリーに居座り続ける。これに対してWindows 7では、不要な「サービス」はすぐに終了するように変更された。このおかげで、Windows 7ではユーザー自身でサービスを管理する必要性はほとんどなくなったかに思える。だが、本当にそのサービスが必要かどうか、セキュリティ上安全かどうかは、ユーザーでなければ判断できないものもあるだろう。そこで今回は、「Windowsサービス」の管理手順について解説する。

バックグラウンドに常駐し便利な機能を提供する

 Windowsの「サービス」とは、OSの稼働中にバックグラウンドで動作し続けるプログラムのことだ。多くのサービスは、パソコンのブートと同時に起動する。このため、UNIXで言うところの「デーモン」やMS-DOSの「常駐プログラム」を知っている人ならば、これらに相当するプログラムだと思ってもらえれば理解しやすいだろう。

 「サービス」は、その名が示すように様々な機能を提供(サービス)してくれる。ただし、その提供先はパソコンを操作しているユーザーではなく、動作中のプログラムに対して機能を提供する。したがって、ユーザーは今サービスが何をしているのか気にする必要はない。勝手にアプリケーションと連携して処理を進めてくれる。

 たとえば、「Spooler」というサービスは、遅延印刷をするためにファイルをメモリーに保存する役割をする。プリンタが忙しいときに、プリンタに直接印刷処理を渡すようにしているとプリンタが空くのを待つ必要があるが、「Spooler」が稼働していればアプリケーションは後の印刷処理を「Spooler」に任せて、すぐにメインの処理へ戻ることができる。

サービスコンソールで動作中の「サービス」を確認する

 これら「サービス」と呼ばれるプログラムは、Windows 7の標準状態で100種類以上が登録されており、管理ツールにある「サービスコンソール」で確認できる。

 では実際に、Windows 7にどのようなサービスが登録されているか確認してみよう。サービスコンソールを表示する方法はいくつかあるが、「コントロールパネル」から起動するなら、まず「システムとセキュリティ」カテゴリーの「管理ツール」を開き、管理ツールの一覧から「サービス」をダブルクリックする(図1)。これでサービスコンソールが表示される。

図1●「サービスコンソール」を表示する
「コントロールパネル」の「システムノセキュリティ」カテゴリーの中にある「管理ツール」をクリックし、表示された管理ツールの一覧から「サービス」をダブルクリックする。するとサービスコンソールが起動し、サービスが一覧表示される。
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 もし、コントロールパネルの表示が面倒なら、スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」欄や、コマンドプロンプトから「services.msc」と入力しても、同じサービスコンソールを表示できる。

 サービスコンソールは、登録されている「サービスの名前」や「説明」、稼働中かどうかを示す「状態」、どのように起動するのかという「スタートアップの種類」、サービスを実行するユーザーアカウントを示す「ログオン」などを一覧表示する(図2)。

図2●サービスコンソールには、拡張ビューと標準ビューの2種類の画面が用意されている
標準は拡張ビューで、画面下にあるタブをクリックすると標準ビューに切り替えられる。画面の違いは、選択したサービスの説明やタスクへのリンクがあるかどうかだけである。
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 ウィンドウの左下には「拡張」と「標準」というタブがあり、デフォルトは拡張タブ(拡張ビュー)になっている。「標準」タブの方をクリックすると、標準ビューに切り替わるが、これは単に拡張ビューにあった「選択したサービスの説明」と「サービスの開始」などのリンクが表示されなくなっただけだ。通常は「拡張」ビューのままで問題ない。

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