円高の定着や欧州債務危機の影響によって景気の動向は不透明である。その中で、当社は独自のソリューション戦略を軸に、顧客のTCO(総所有コスト)削減や経営刷新、BCP、グローバル対応などのニーズに的確に応え、変化の時代に信頼されるITパートナーとして、顧客の成長をサポートしていく。

 順調に拡大してきたクラウド事業については、2012年も総合的に取り組んでいく。ITインフラサービス「absonne」の次世代版やDaaS(デスクトップ・アズ・ア・サービス)など、サービスメニューの拡充と運用サービスの強化を進める。

 センサーネットやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などにより飛躍的に増大する非構造化データに対応したビッグデータへの取り組みも強化する。Hadoopなどの並列分散技術を取り込むほか、データサイエンスを活用したビッグデータソリューションに向けて、次世代プラットフォームを構築する。2012年5月に稼働する次世代データセンターをクラウド事業の中核拠点として活用する。

 グローバル対応では、新日鉄軟件(上海)を核とした中国事業を積極的に拡充していく。加えて、2011年12月には東南アジアを視野にシンガポールに現地法人を設立した。今後はこの事業拠点をコアに、産業や流通、鉄鋼など、日系企業のシステム構築・運用をトータルで支援し、顧客のグローバル展開を支えていく。

 さらに、先端的高度IT人材の採用・育成を進め、10年後も「技術に強い」という当社のポジションを堅持・向上していきたい。

出典:日経コンピュータ 2012年1月5日号
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