2011年12月17日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が発売した携帯ゲーム端末「PlayStation Vita」(Vitaはヴィータと読む。以下、PS Vitaと表記)。携帯ゲーム機はもちろんのこと、スマートフォンを含めても国内初投入となる携帯端末向けクアッドコア(4コア)CPUを搭載し、無線LAN(Wi-Fi)に加えて3G通信(モデルによる)やBluetoothまでサポートしていることから、単なるゲーム機としてではなく「スマホ代わりに持ち運べる高性能な携帯情報端末」として注目しているITpro読者も多いのではないだろうか。

 コンピューターゲーム好きな記者にとっては、PS Vitaはもちろん待ちに待った新携帯ゲーム端末の発売となる(ちなみに記者はPSPやニンテンドーDS、同DS Lite、同3DSをはじめ、10台以上の携帯ゲーム端末を所有している)。最近は自宅で据え置き型ゲーム機を触る時間をほとんど持てず、もっぱら携帯端末でゲームをしているからだ。記者は個人的にPS Vitaを購入したが、せっかくの機会なのでレビューをお届けしよう。

始発電車に乗って新宿での早朝販売に参加

 早朝5:00、セットしておいた目覚ましで飛び起きると、急ぎ支度を整え朝食も採らずに早足で駅へと向かう。新宿のヨドバシカメラで午前7時から開催されるPS Vitaの早朝販売に向かうためだ。17日朝は、全国的にこの冬一番の冷え込みだったとのことで(後でニュースで知った)、震えながら電車に乗り込んだ。雨が降らなかったのは幸いである。新宿駅に到着したのは6時15分過ぎ。駅西口を出て、ヨドバシカメラ新宿西口本店に6時22分ころたどり着いた。

 早朝販売を実施するのは、10棟以上に分かれている同店の建物のうち、西奥の方(東京都庁寄り)にある「ゲーム・ホビー館」である。過去にこうした新しい携帯ゲーム端末が売り出されるときには、大抵事前に大量の予約が発生し、予約できなかったユーザーが発売初日に大挙押し寄せて店頭に並ぶのが恒例だったが、今回のPS Vita発売ではちょっと様子が違っていた。

 10月半ばの予約受付開始直後には、ソニーの直販サイトをはじめ、大手家電量販店のショッピングサイトが軒並みアクセスしにくい状況に陥るなど予約希望者が殺到し、文字通り“瞬殺”されていた。ところが、その後1カ月ほど経つと生産台数に余裕が出てきたのか再び予約ができるようになり、何と前日まで多くの販売店で「当日販売分を予約可能」という状態になっていたのだ。

 そんなわけで、「ひょっとしたら誰も並んでいなかったりして」などと考えながら、事前に確保しておいた予約票(写真1)を握り締めてゲーム・ホビー館に近づいたところ、本当に建物の前に行列がなかったので仰天した。行列どころか店員らしき人以外は人っ子一人いない。

写真1●予約票を手に店に向かう
[画像のクリックで拡大表示]

 「まさか本当に誰もいないとは…」驚きと落胆と焦りと不安を感じながらもさらに近づいていくと、店員が遠くを指差しながら何やらアナウンスしている。そちらを見てみると、あった!行列ができている(写真2)。早朝販売を実施するゲーム・ホビー館ではなく、少し離れたトラベル館の角から駅方向に向かって列を作っていた(新宿西口本店の案内地図を参照)。記者は池袋方面側から歩いていったので、列がまったく見えなかったわけだ。

写真2●まだ薄暗い中、100人弱くらいの人が行列に並んでいた
写真がピンボケ気味なのは、寒さで誤ってMF(マニュアルフォーカス)ボタンを押してしまっていたため(列に並んで写真をチェックしているときに気付いた)
[画像のクリックで拡大表示]

 列の最後尾に並ぶことができたのは午前6時25分ころのこと。この時点で行列に並んでいたのはざっと数えて100人弱。予約票を持っている人も当日販売分を買いに来た人も一緒の列に並ばされていた。列が動き出したのは7時ちょっと前で、店内に入れたのは7時20分ころ。そこから20分程度レジ前の列に並び、7時40分過ぎにPS Vitaを無事入手できた(写真3)。

写真3●現金一括払いで購入(合計3万6440円)
これで筆者の2011年度IT関連予算はすべて使い果たした
[画像のクリックで拡大表示]

 購入したのはPS Vita本体の3G通信対応モデル「PlayStation Vita クリスタル・ブラック 3G/Wi-Fiモデル 初回限定版(50万台数量限定)」(型番はPCH-1100 AA01)と8Gバイトの専用メモリーカード、そして「リッジレーサー」というゲームソフト(レースゲーム)である。実はこれらとは別に、表面保護用シートとクレードル、「みんなのGOLF 6」(ゲーム)もネット通販で購入済みだ(17日午後に到着)。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら