写真1●筆者が入手したKindle Fire
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写真2●現時点のファームウエアはバージョン6.2
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 米Amazon.com(以下Amazon)が提供し、米国内での販売が急伸しているAndroidタブレット「Kindle Fire」(写真1)。2011年11月下旬に同機を入手した筆者は12月1日(日本時間)、初めてのバージョンアップを体験した。OSは従来と同じAndroid 2.3.4だが、ファームウエアのバージョンが6.1から6.2に上がった(写真2)。

 これにより、端末の全体的な体感速度が向上した。もともと“サクサク”とした操作感がウリのKindle Fireだが、以前は画面がひっかかるような動きが時々見られた。バージョンアップ後はそうした動きがなくなり、ユーザーが体感できるほど滑らかになった。

 そこで今回は、現在のKindle Fireの実性能を確かめるため、各種のベンチマークテストにかけて測定してみた。同機の販売価格は199米ドルである。日本円にして1万円台半ばの端末にどの程度の処理能力があるのか気になるところだ。さらにAmazonオリジナルのWebブラウザ「Amazon Silk」の表示速度も調べた。

7インチ・デュアルコア搭載タブレットで比較

 まず端末単体の基本的な処理能力を把握するため、CPU、I/O(入出力)、2D/3Dグラフィックの各性能を総合的に評価するAndroidアプリ「Quadrant」を実行した。このアプリでは、総合点が大きいほど処理能力が高いことを表す。筆者はKindle Fireとハードウエアスペックが近い競合製品(日本エイサーの「ICONIA TAB A100」、東芝の「REGZA Tablet AT3S0」、シャープの「GALAPAGOS A01SH」)でそれぞれ3回ずつ測定し、その中の最高値で比較した。

 その結果、Kindle Fireは競合製品に匹敵する「2134」を記録。その他の機種では、ICONIA TAB A100が2077、REGZA Tablet AT3S0が1901、GALAPAGOS A01SHが2241だった。

 いずれも7インチ液晶と1GHz動作のデュアルコアCPUを搭載するが、価格は3万円台から4万円台で、Kindle Fireとは開きがある。Kindle Fireは、他機種にあるようなGPSやBluetoothがない、Androidマーケットが使えない、日本語入力ができないなど機能面では制約が多く、そもそも現状は日本で発売されていないという問題もある。それでもKindle Fireのコストパフォーマンスの高さは光る。

 シングルコアCPUを搭載するタブレットと比べるとさらに性能の高さが際立つ。例えば、2010年11月に日本で発売され、性能の高さに定評があった「GALAXY Tab SC-01C」(Android 2.3)と比べると、Kindle Fireは2倍近い処理性能を示した。

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