KDDIは2GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯の3つの周波数帯を保有する。これに加えて、関連会社のUQコミュニケーションズが保有する2.5GHz帯がある。

 そんな同社は、LTEやEV-DO Advancedといった新方式の導入で容量を向上させると同時に、モバイルWiMAXへのオフロードも加速させるなどのマルチアクセス手段を活用してトラフィック増大に備える戦略を取る(図1)。

図1●WiMAX、LTE、EV-DO Advanced、あらゆる手段で容量対策を進めるKDDI
LTEは2012年7月から新800MHz帯10MHz幅で開始する。1.5GHz帯も都心部の補完バンドとしてLTEを同時期に始める。2GHz帯はEV-DOの基幹バンドとし、容量対策として2012年4月にEV-DO Advancedを導入する。
[画像のクリックで拡大表示]

 同社はLTEの基幹バンドを800MHz帯と位置付けている。ただ同帯域の周波数再編が2012年7月までかかる関係から、LTEサービスの開始は2012年12月からになる見込み。NTTドコモやイー・アクセスと比べてLTEの開始時期が遅れる分、「ロケットスタートしたい」(技術企画本部モバイル技術グループ森川大補課長補佐)との構想を持つ。サービス開始後は、かなりアグレッシブなエリア展開を進める計画という。

 LTEのサービススペックとしては、800MHz帯の10MHz幅×2の帯域を使い、最大75Mビット/秒のサービスを展開する。CS(Circuit Switched)フォールバックによる既存の1x網を使った音声サービスも提供する計画だ(関連記事)。なお併せて、トラフィックが集中する都心部では1.5GHz帯でもLTEを活用する。LTE端末は、いずれの周波数帯にも対応するタイプを用意する計画としている。

 逆に2GHz帯は、既存のEV-DO端末を支えるために、当面はCDMA2000 1x EV-DO方式のシステムを残す。2GHz帯にLTEを導入するのは、既存のシステムからLTEへと端末の移行が進んでからとなる。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら