NTTドコモは、2GHz帯、1.7GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯と豊富な周波数帯を保有する。同社のメインバンドは2GHz帯と800MHz帯であり、2GHz帯の5MHz幅×2(一部屋内では10MHz幅×2)からLTE(Long Term Evolution)導入をスタートしている。

 同社の尾上誠蔵執行役員研究開発推進部長は、インフラ戦略の基本方針として、「各帯域でできるだけ早く周波数利用効率の良いLTEに変更し、トラフィックの収容能力を上げたい」と語る。HSPA(High Speed Packet Access)と比べて3倍広い“道路”であるLTEの導入を加速し、伸び続けるモバイルトラフィックを支える考えだ。

 尾上部長は、2GHz帯に加えて1.5GHz帯でも2012年度の第3四半期にLTEを開始したいと話す。1.5GHz帯は一部地域で15MHz幅×2を利用できるため、最大100Mビット/秒超のLTEサービスを提供できる形だ。ただ東名阪を含む全国で15MHz幅×2を利用できるのは2014年度であり、当面、100Mビット/秒超のサービスを利用できるのは地方に限定されそうだ。

 また同時期に800MHz帯にも一部LTEを導入したいとする。さらには現在は東名阪限定バンドである1.7GHz帯も、時期は未定だがLTEを入れたいという。このように、あらゆる帯域でLTE化を進め、トラフィックを分散していくのがドコモの主な戦略だ(図1)。

図1●周波数利用効率が3倍優れるLTEにあらゆる帯域で移行し、トラフィック対策を進めるNTTドコモ
2012年度第3四半期からは1.5GHz帯のLTE運用も始める。15MHz幅使うので、100Mビット/超の速度を実現できる。現在は東名阪限定のバンドである1.7GHz帯は、LTEでは欧州のBand IIIとして標準化が進む。機器調達がしやすくなるメリットがあり、将来的に第3のメインバンドになる可能性がある。
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