「音」を使いスマートフォン同士でデータ交換
<アプリ/Webサービス賞>toneconnect
作者:有限会社アドリブ

 「toneconnect」は、音を使いスマートフォン同士でデータを交換できるアプリだ。発信側で「ピポパ」と音を鳴らし、受信したスマートフォン側でデータに復元する。本作品は、「シリコンバレー特別賞」とのダブル受賞となった。

写真●toneconnectでデータを送信中の画面
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写真●toneconnectの設定画面
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 大震災の後で、3G網もWiFiも使えない状況で、スマートフォン同士で手軽に情報を交換できる手段として考え出された。その着想について、作者の有限会社アドリブ 加畑健志氏は次のように語る。「隣の人のスマートフォンとすぐに情報のやりとりができないのは、スマートではない、と考えた。どんなスマートフォンでもマイクとスピーカーは必ず付いている」(加畑氏)。

 音によるデータ伝送は、一対多のシチュエーションでも有効だ。例えばセミナー会場で、資料のURLをスライドに表示しても、なかなかアクセスしてくれないだろう。そこで資料のURLをこのtoneconnectで配信すれば、有効な資料配付の手段となるかもしれない。そうした形で普段から使っていれば、災害時にも有効なデータ交換の手段となるだろう---加畑氏はそう語る。

 さらには、ラジオやテレビの電波に音を乗せて、大勢の人に情報を届けることもできる。実際に、ニッポン放送のスマートフォンアプリをテーマにした番組「app10」で、toneconnecの音を放送。全国のリスナーが情報を受け取った(放送後記 2011年11月4日(第29回) | app10)。

 さまざまな使い方が考えられる、広がりのあるアプリだ。

作者に聞く

有限会社アドリブ 加畑健志氏
加畑健志氏

アプリを開発されたきっかけは。

 きっかけはBar androidとA3 Togetherで共催した夏のイベントです。そこで得たアイデアを元に、ひとりひとりに詳細な情報を伝えられるスマホと、多くの人に一斉に情報を伝えられるラジオの隙間を埋められないかということを考えました。

苦心された点は。

 本当に必要な機能は何かを絞り込むことです。機能を増やすことは簡単ですが、そのせいで使いこなしが難しのは意味が無いと思います。

ユーザーに向けてのメッセージを。

 普段から楽しんで使っていただければと思います。そうすればいざというときに役に立つはずです。

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