前回は、WordPressの起動までを行いました。今回はWeb Platform InstallerとWebMatrixを用いて、インストールしたアプリケーションを変更したり、サイトを管理したりできることをお見せします。

図1●WebMatrixの起動画面例
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 さっそくWebMatrixを起動してみましょう(図1)。図1の画面に表示されているURLをクリックして、WordPressの画面を起動します。すると図2のような画面が表示されます。

 それでは、WebMatrixからWordPressのソースコードを開いてみましょう。WebMatrixのウィンドウ左下から[ファイル]を選択すると、現在管理しているWordPressアプリのファイル一式がツリー表示されます。ツリー表示されたファイルをクリックすると、その中身が表示されます。例えば、header.phpをクリックすると、図3のような画面が表示されます。WebMatrixはPHPにもしっかりと対応していますので、ソースコードがハイライト表示されているのが確認できます。

図2●WordPressの起動画面例
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図3●PHPスクリプトの表示例
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WebMatrixによるサイト管理

 WebMatrixは開発環境であると同時に、Webサイトを管理するための高度な機能も備えています。自分で開発しなくても、OSSアプリをホスティングサービスに設置して運用したいときに、WebMatrixは十分に魅力的なツールに仕上がっています。

 具体的にどのような機能を提供しているのか、主なメニューを概観しておきましょう。

図4●リクエストの履歴表示
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●リクエストの履歴を監視する
 メインウィンドウ左下から[サイト]を選択し、左上の[要求]アイコンをクリックしてください。図4のように、アプリケーションに対するリクエストの履歴を確認できます。リクエストエラーが発生している場合など、その検出と問題ページの特定に役立つでしょう。リクエスト数が多くなってきた場合には、リボンからメニューから[画像を無視する][エラーのみ]などを有効にすることでリストを絞り込むこともできます。

●サイトの設定を行う
 同じく[サイト]を選択した状態で、ウィンドウ左上の[設定]アイコンをクリックすることで、サイトの設定を行うことができます。PHPを利用するか、使用する.NET Frameworkのバージョン、既定のページ*1などを設定可能です。

図5●データベースの管理
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●MySQLデータベースにアクセスする
 アプリケーションで利用しているデータベースにアクセスすることもできます。ウィンドウ右下の[データベース]を選択し、左上のツリーから[wordpress]-[wordpress]-[テーブル]を展開します。wordpressデータベースで利用できるテーブルが一覧表示されますので、目的のテーブルを右クリックし、コンテキストメニューから[データ]を選択してください。図5のようにテーブル内のデータを参照できます。このほか、テーブルのレイアウト確認/編集、新規テーブル、ビュー、ストアドプロシージャの作成、その他データベースへの新規接続設定も可能です。

 Visual StudioなどMicrosoftの開発環境でMySQLに接続するには、ドライバのインストールなど事前準備が必要でした。WebMatrixではなにも考えずにMySQLにも接続できるよう、あらかじめ設定されています。

●サイトの問題点を検出する
 ウィンドウ左下の[レポート]を選択し、リボンメニューから[新規]をクリックすることで、アプリケーションの問題点をまとめたレポートを作成できます。リンク切れやマークアップ上の問題点、パフォーマンスの計測などをまとめて行ってくれますので、アプリケーションの不具合を簡単に検出できます。

 パフォーマンス、SEO(検索エンジン最適化)の観点から、それぞれ異なるビューも作成できますし、エラー/警告/情報など問題の重要度に応じてレポートをフィルタリングすることもできます。自分が問題と感じている個所から順に最適化を図っていくと良いでしょう。

●ホスティングを利用してサイトを公開
 リボンメニューの[発行]をクリックすることで、自分で運営しているサーバーはもちろん、発行サービスに対応しているホスティングサービスに対して、サイトを転送(公開)できます。手順は簡単、サーバーなどを指定するフォームが表示されますので必要な情報を入力して、発行を実行するだけです。

 利用可能なホスティングサービスを検索することもできます。現在は海外のサービスがメインであるようですが、今後、国内のサービスが加わってくれば一層、この機能が重宝されるでしょう。

WebMatrixからOSSアプリをインストール

 WebMatrixのメインウィンドウ左上にあるからメニューを開き、[新しいサイト]-[Web ギャラリーからサイトを作成する]を選択してください。「Webギャラリーからサイトを作成する」ダイアログが開き、ここからもアプリケーションをインストールできます。

 Web PIをわざわざ起動しなくても良いので、開発目的でアプリケーションをインストールするなら、WebMatrixを利用した方が便利でしょう。

山田 祥寛(やまだ よしひろ)
WINGSプロジェクト
我が家の息子(3歳)、ハナ(ハムスター♀)に噛まれる! 大泣きしていたので、ショックでしばらく近寄らないかと思っていたら、「ハナちゃん、噛んじゃ…ダメ!」とケージに向かって何度も諭していた。…仲良くね。http://www.wings.msn.to/
出典:日経ソフトウエア 2011年04月号 pp.80-82
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。