利用者が直接使うのがSaaSの基本的な使い方ですが、その他、SaaSを社内システムと連携して利用する方法もあります(図2)。それぞれの利用方法におけるポイントを説明します。

図2●SaaSの二つの使い方
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方法1●利用者がSaaSを直接使う

 一つ目は、システムの利用者が、SaaSとして提供されるユーザーインタフェースを使用し、インターネットを介してサービスを利用する方法です。SaaSで提供されるユーザーインタフェースはある程度のカスタマイズは許されるものの、その範囲は限定されます。また、業務で必要とされる全ての機能を一つのSaaSが提供している場合はまれです。そのため、複数のSaaSや社内システムとの同時利用が必要となることが少なくありません。

 そうなると、利用者が状況に応じて使い分けなければなりません。その負担は、多くのSaaSを利用すればするほど重くなります。単純な業務しかない企業であれば特に問題はないかもしれませんが、ある程度複雑な業務がある企業ではさまざまな機能が求められます。SaaSを利用者が直接使う方法の場合、利用者の負担を忘れないようにしなければなりません。ここがポイントです。

方法2●社内システムと連携して使う

 そこで考えられるのが二つ目の方法です。それは、社内システムとSaaSを連携させる方法になります。SaaSは利用者が使うためのユーザーインタフェースだけでなく、サービス連携のためのAPI(Application Program Interface)を用意しているケースが多く、そのAPIを使うのです。APIを介して社内システムとSaaSを連携させ、SaaSを社内システムの機能の一つとして利用者に見せることができれば、利用者は一つのシステムだけを意識して業務を遂行すればよくなります。利用者はシステムの使い分けをする必要がなくなり、利便性が高まります。この方法でSaaSを使う際のポイントは、どういった方式のサービス連携用APIが提供されているかです。APIによっては簡単に連携できないことが考えられます。

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