東芝ファイナンスはリースやクレジットを本業とする東芝グループのファイナンス会社。リース会社は情報機器や製造設備などの数百万件にのぼる大量のリース物件に対し細かい資産管理を行っている。リース業務で培った資産管理のノウハウをベースに、一般企業でも増加しているIT資産の管理業務を支援するサービスとして「T-CON CARE」や「T-CON Asset」といったSaaSを提供している。(ITpro編集部)

画面●BIZBOX
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 ファイナンス会社の持つ多様な請求回収機能を、ネット通販事業に不可欠なマルチペイメントサービス(決済代行)に置き換えたものが「T-CON Payment」です。さらに、リースやクレジットに伴う契約業務の中で避けて通れない「紙」を合理的にハンドリングするためのノウハウをシステム化した「T-CON Documents」や「BIZBOX」などがあり、今では10種類近いSaaS・クラウドを運用しています。

 今でも「リース会社がなぜクラウドを?」と尋ねられることがあります。始めた理由はいくつかありますが、実のところ「やらないのが不思議」と思うほど必然的な理由ばかりです。

 東芝ファイナンスは自社のシステムを運用するために、多くの費用を負担しています。これといった業種パッケージも見当たらないことから、かつてはシステム更新時はもちろん改修時においても要件定義などに営業部員を含めた社内の人員リソースが必要となっていました。その上、資産管理、契約管理、顧客管理、請求管理などの個別機能がシステム的に独立しておらず、一契約なのに請求先が数千カ所もあるとか、資産件数が数万件を超えるなど、特殊なリース契約に対応できていない実態がありました。

 そこで、まずSOA(サービス指向アーキテクチャー)的な概念を取り入れたシステム設計により、個別機能をそれぞれ独立したサービスに組み替えました。これで社内の課題を解決するめどが立ち、さらにそれらを商品化したことで収入が見込めるようになったのです。

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