スマートフォンやタブレットPCなどクライアントデバイスが多様化する中、クロスプラットフォーム環境で動作するリッチなWebアプリケーションのニーズは高まっている。本書で取り上げる標準仕様「HTML5」は、その実現手段として有力な選択肢である。企業システムを開発するITエンジニアにとっても、今後習得すべき重要な技術になるはずだ。

 本書は、HTML5が備えるさまざまな新機能を、仕様策定の背景や、なぜその機能を使うとよいかの理由も含めて分かりやすく説明しているのが特徴だ。機能を利用する上での基本テクニックや注意点も豊富なサンプルコードを挙げて解説しており、実際のアプリケーション開発で大いに役立つだろう。本書は「Dive Into HTML5(http://diveintohtml5.org)」というサイトの情報が基になっている。英語のサイトだが、こちらは随時情報が更新されているので、本書と併せて参照してみてほしい。

入門HTML5

入門HTML5
Mark Pilgrim著
矢倉 眞隆監訳
オライリー・ジャパン発行
2415円(税込)

出典:日経SYSTEMS 2011年7月号 p.102
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