スマートフォンを導入するにあたり最初に検討しなければならないことは、アップルのスマートフォン「iPhone」と、グーグルが開発するOS「Android」を搭載したスマートフォンの、どちらを選ぶか、である(図1)。

図1●iPhone/iPadとAndroid端末の概要
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 iPhoneとAndroid端末の特徴を一言で説明すると、「いろいろと制限されているが、その分だけ互換性や安全性が高い」スマートフォンがiPhone、「自由度が高いものの、統制が行き届いていない」のがAndroid端末である。どちらを選ぶかで、システム部門が運用管理をする手間や、アプリケーションを開発するために必要な技術が大きく変わる。

 このことは、タブレットPCにも当てはまる。iPadにはiPhoneと同じOSが搭載されている。大画面を備えたAndroid端末も登場しており、やはりユーザー企業が選択すべき道は分かれる。

アップル管理下の利点と欠点

 iPhone/iPadは、ほぼすべてがアップルの管理下にある。ハードウエアもOSも、アップルが仕様を決めて開発・製造したものしか、市場には存在しない。

 アプリケーション開発という観点で見ると、この閉鎖性は企業にとって大きなハードルになる。iPhone/iPadで動作するアプリケーションを開発するためには、Mac OS用アプリケーション開発で使われているプログラミング言語「Objective-C」を使ってコードを書かねばならない。アップルが配布するアプリケーション開発ツール「Xcode」も、アップルのMac OS上でしか利用できない。

 ただ、見方を変えるとアップルの管理下という閉鎖的な環境が、企業システムの中でスマートフォンを利用するメリットにもなる。その一つが互換性だ。システム部門は、OSのバージョンやハードウエアの種類をそれほど気にする必要はない。アプリケーションを開発する場合も同様だ。

 iPhoneの場合、iPhone3G、iPhone3GS、iPhone4という3種類のハードウエアがこれまで販売されてきた。これらが企業内で混在していても、大きな問題は起きない。アップルが提供する開発ツールやアプリケーションの稼働環境が、ハードウエアの違いやOSのバージョンの違いを、ある程度吸収しているからだ。

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