KVM(Kernel-based Virtual Machine)は、オープンソースのLinuxカーネルと一体化した仮想化技術である。UbuntuやFedora、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)など様々なLinuxディストリビューションに同梱されている。ここではRHELのKVMとサーバー仮想化ソリューション「Red Hat Enterprise Virtualization for Servers」について解説する。(編集部)

レッドハット 小島 啓史

 レッドハットは2010年7月、仮想化ソフトウエアの新バージョン「Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)2.2」を提供開始した。RHEV 2.2は、サーバー仮想化とデスクトップ仮想化を一つのソリューションとして提供する。

 サーバー仮想化ソリューションとなるのは「Red Hat Enterprise Virtualization for Servers(RHEV-S)」だ。主に仮想サーバーの管理ツールで構成される。RHEVを利用して構築した仮想化環境にあるホスト、ゲストOS、ストレージ、ネットワークを集中管理できる。

 デスクトップ仮想化ソリューションは「Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops(RHEV-D)」。Windows XP、Windows 7、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のデスクトップを仮想化し、Webブラウザまたはシンクライアントから利用できるようにする。仮想デスクトップへの接続には「SPICE」という専用のプロトコルを使用する。

 これらに加え、RHEVでは仮想マシンを動作させることに特化したソフトウエアとして「Red Hat Enterprise Virtualization for Hypervisor(RHEV-H)」を提供する。スタンドアローンのハイパーバイザーである。RHEV-Hは、RHELのハイパーバイザーと互換性がある。

 なお、ここではサーバーの仮想化に焦点を当て、RHEV-Sとその基盤となる仮想化技術「Linux KVM(Kernel-based Virtual Machine)」について技術的な解説をしていく。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら