今回と次回では、BeagleBoardで動くAndroidをビルドし、動作させるまでを実施します。また、クロスコンパイル環境の構築方法やソースコード管理ツールであるGitの利用方法を解説します。

Open Embedded Software Foundation 今村 謙之
日本Androidの会 出村 成和

 組み込み機器では、用途の違いで異なるCPUアーキテクチャが利用されています。例えば、携帯電話ではARMアーキテクチャのCPU、ルーターではMIPSアーキテクチャのCPUという感じです。アプリケーションは、各CPUアーキテクチャに合わせてコンパイルする必要があります。しかし、携帯電話やルーターは、コンパイラを動作させるには処理能力が不十分です。

 そこで、組み込み機器向けのアプリケーションを開発する場合は、組み込み機器の上でコンパイルせずに、別の機器上でコンパイルを実行します。多くの場合、コンパイルを行う機器は、IntelアーキテクチャのCPUのパソコン(PC)となることでしょう。そのままでは、Intelアーキテクチャ向けのアプリケーションとなってしまうので、IntelアーキテクチャのCPU上で、他のCPUアーキテクチャ向けにコンパイルする環境を構築します。それが、クロスコンパイル環境です(図1)。

図1●クロスコンパイルが必要なわけ
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 今回は、IntelアーキテクチャCPUのPC上に、BeagleBoard向け、すなわちARMアーキテクチャ向けクロスコンパイル環境を構築します。利用するLinuxは、Ubuntu 9.04 Desktop(32bit)とします。Ubuntu 9.10以降でも可能ですが、Java-SDKが6.0となっています。AndroidはJava-SDKが5.0以下でないとコンパイルできないため、別途入手する必要があります。必要に応じて、米Oracle社(旧米Sun Microsystems社)のサイトからダウンロードしてインストールしてください。

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