KDDI Americaは2010年8月17日、ニューヨーク市East 52stのMile’s Cafeにて「Simeji&the Cityスマートフォンと日本の未来を語る! in NY」を開催した。

 本イベントは同社が7月に米国在住の日本人に向け発売したAndroid端末「HTC Hero」の発売を記念して企画したもの。HTC HeroはKDDI Americaが邦人向けに展開する携帯電話事業「KDDI Mobile」が取扱っており、CDMA 850/CDMA 1900MHzに対応したバージョンとなっている。

 発売にあたり、HTC Heroに日本語入力システムとして「Simeji 4」をプリインストールした。KDDI Americaによれば初期ロットは8月で完売。在米日本人のスマートフォンに対するニーズは強いようだ。

 今回のイベントはスマートフォンの面白さを米国在住の利用者に知らせるべく、Simejiを開発したadamrocker氏と、同アプリのデザイン面をサポートした、筆者、日本Androidの会女子部部長の矢野りんが登壇した。

イベント中のMile’s Cafeの様子。普段はジャズライブを開催している。オーナーは日本人で、初めてでも比較的入りやすい雰囲気。ジャジーな店内にミスマッチなAndroidの話題だが満員御礼に
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 せっかくの機会。ニューヨークのスマートフォン事情やイベントの様子をレポートしたい。

根強いiPhone人気

 イベント出演に先立って筆者はニューヨーク市マンハッタン地区ダウンタウン周辺でのスマートフォン事情ウオッチングを試みた。

 米国でスマホといえばスタバである。

 スターバックスは2010年7月から、店内でのWireless LANの利用を完全無償化している。AT&T回線を使った本サービスは会員登録やログインといった操作も一切不要だ。そのためガジェット持参の利用者がコーヒー片手にインターネットを楽しむ姿を存分に観察できる。

 早速店内に入るとそこはさながらスマートフォンとラップトップパソコンの展示会のよう。日本ではすっかりお馴染みの「ケータイをいじる」人の姿があちこちで確認できる。ただしそのケータイはすべてスマートフォンだ。

 米国では従来型の携帯電話、いわゆる「フィーチャーフォン」でインターネットのコンテンツを楽しむ習慣があまりない。フィーチャーフォンはSMSや通話に利用するのが一般的で、スマートフォンがPC並みにコンテンツを楽しめる唯一のツールなのである。

 それにしても目立つのはAppleのiPhoneだ。街のあちこちやカフェで見かける頻度は高く、そのうえ新機種iPhone4の遭遇率の高いこと。さすが世界のオシャレ人間が集う街である。

 また、米国で根強い支持率を誇るRIMのBlackBerry Bold も多数派だ。2大巨頭の勢力は衰え知らずといったところか。

 とはいえここは多様性に富むニューヨーク。よく見ると別の端末も確認できる。

 少数派ながら見受けられるのはMotorola社のDroidシリーズだ。特徴的な四角い姿が目立っていた。Android端末はマンハッタン中心部をやや離れた地域のほうが目にする機会が多いという印象も。日本では開発者コミュニティで支持が高かったNexus Oneは3日の滞在で1台だけかろうじて見かけるに留まったほどだ。

 ちなみに、アフリカ系アメリカ人ではwalkie talkieスタイルの通話が可能な端末が人気だという。walkie talkieは「トランシーバ」のこと。ボタンを押している間音声の送信が可能な通話方法なので話し終わると「どうぞ」や「以上」のように相手の発言を促す必要があるためこう呼ばれている。技術的にはVoIP通信を使った音声通信で、Push To Talkというメニューで通常の通話料金よりも安く会話ができる方法として知られている。

 文化が違うと好みの会話スタイルも変わるといったところか。

街角で見つけたスマートフォンケースのワゴン販売。iPhoneだけでなくDroidなどAndroid用のおしゃれケースも取扱っていた
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