技術要求とは,システムに求める機能や性能を総称したものである。また業務要求が機能要求と呼ばれるのに対して,技術要求や運用要求に属する機能は非機能要求と呼ばれることがある。技術要求は細かく挙げていくと種類が多いが,いくつかのカテゴリーに分類できる。まずはその分類例を示す(図1)。

図1●技術要求の分類例
図1●技術要求の分類例

(1)インフラに関する要求
・ハードウエア(サーバー,クライアントPC,ストレージ,ネットワーク機器など)
・ソフトウエア(サーバーOS,データベースソフト,ミドルウエア,クライアントOS,Webブラウザなど)
・ネットワーク(LAN/WAN構成,回線など)
・機器構成(本番機,開発機,テスト機,バックアップ機など)
・障害対策(多重化,ホットスタンバイ/コールドスタンバイ,代替機など)
・仮想化(仮想化の有無,対象範囲など)
・モバイル(モバイル利用の有無,制限など)

(2)システム能力に関する要求
[パフォーマンスに関する要求]
・画面遷移のレスポンスタイム(通常時)
・特殊な処理を行った場合のレスポンスタイム
・日次の夜間バッチ処理の時間
・月次/四半期/年次などのバッチ処理の時間

[キャパシティに関する要求]
・システム利用を行うユーザーの総数
・同時利用を行うユーザーの最大数
・ネットワークの拠点ごとのユーザー数
・総データ量

[拡張性]
・近い将来のユーザー数やデータ量の増加予測

(3)セキュリティに関する要求
・セキュリティポリシー
・アクセス権
・パスワード管理
・データ漏えい対策(機密情報,個人情報など)
・ウイルス対策

(4)他のシステムとの連携に関する要求
・データを他のシステムに渡す
・データを他のシステムから受け取る
・リアルタイムな連携が必要か,バッチ処理でよいのか

(5)その他
・開発方針(スクラッチかパッケージ利用か,あるいは提案次第か)
・開発ツールの必要性の有無

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