調査編1で述べたように、今回の調査では、49.4%の人が「こころの病と感じたことがある」と答えた。では、「こころの病」だと感じた原因は何なのだろうか。

 図1に、「こころの病と感じたことがある」と答えた人に、「その原因は何だと思いますか」と聞いた結果を示す。15個の項目の中から、当てはまるものを選んでもらった(複数回答)。

図1●こころの病だと感じた原因は何だと思いますか(複数回答、有効回答数1965人)
図1●こころの病だと感じた原因は何だと思いますか(複数回答、有効回答数1965人)

 最も多かった原因は、54.9%の「仕事のプレッシャー」。2番目に多かったのは、48.4%の「職場の人間関係」だった。この2つが、こころの病だと感じる原因としては、突出して多い。納期や品質などのプレッシャがきつい中、上司や顧客などとの関係がうまくいかない---というシチュエーションが、最もこころの病を誘発しやすいようだ。

 3番目以降は、「業務量が過大」(35.3%)、「将来のキャリアに対する不安」(30.6%)、「評価されない/昇進が遅い」(25.6%)、「職場での孤独感」(23.9%)、「身体の健康への不安」(21.1%)、「仕事ができない/ついていけない」(20.7%)という順番だった。

こころの病だと感じる原因は、年齢層で異なる

 こころの病だと感じた原因を、年齢別に示したのが、図2である。

図2●年齢別に見た、こころの病だと感じた原因
図2●年齢別に見た、こころの病だと感じた原因

 これを見ると、こころの病だと感じる原因は、年齢層ごとにかなり異なることが分かる。

 20歳代を見ると、「仕事ができない/ついていけない」「職場での孤独感」「仕事以外の人間関係」を原因として挙げた人の割合が、他の年齢層よりも高い。この年代では、スキルに対する不安感や職場での孤立が、こころの病を誘発しやすいようだ。「仕事以外の人間関係」の割合が高いのは、失恋がきっかけでこころの病になる人が多いせいかもしれない。

 30歳代では、「仕事のプレッシャー」「職場の人間関係」「業務量が過大」を原因に挙げる割合が、他の年齢層よりも高い。会社の中堅としてバリバリ働く年齢だけに、他の年齢層よりも、こうしたことを感じやすいのだろう。

 40歳代では、「評価されない/昇進が遅い」と「マネジメント業務が向いていない」を原因として挙げた割合が、他の年齢層よりも高かった。また、50歳代では、「身体の健康への不安」「家庭問題」「借金などお金の問題」「人事異動」「親しい人やペットの死」が、他の年齢層よりも高い。

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