2010年2月20日、都内にて、「日本Androidの会 デベロッパー倶楽部」、通称「デ部」の第2回ミーティングが開催された。Androidの普及促進団体である日本Androidの会の有志が、本格的にAndroidアプリケーションを作る目的で集まったもの(関連記事)。この2回目ミーティングでは約30名が集まった。

写真●「サウンド」チームの発表から
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 複数のメンバーが集まり本格的にアプリケーションを作ろうとしたとき、やり方は何通りもあるだろう。この「デ部」では、えがわ氏、adamrocker氏の2人の部長のもと、数名ずつのグループに分かれ、それぞれテーマに沿ってアプリケーションのアイデアを出し合い、開発に取り組んでいる。この日は「サウンド」「GUI」「通信」「モーションライブラリ」「エージェント」の5チームが今までの成果を発表し、その後、フリー・ディスカッションの時間を経て、今後の方針の発表を行った。この日は欠席となったが、以上に加えて「ハードウエア」チームが結成されている。

 チーム分けというやり方は、もともと、「予想以上に人数が集まったため、仕方なく取ったアプローチ」(部長の「えがわ」氏)だった。第1回ミーティングから1カ月を経過した第2回ミーティングの時点では、グループでなければ難しいような、調査、実験、試行錯誤を含んだ研究開発型の取り組みが進んでいる。

 後述するように、必ずしも開発するアプリの仕様や各人の役割分担が緻密に決まっている訳ではない。メンバーの入れ替わりもある。途中から参加することも決して難しくはない集まりだ。

実験を重ね動作を検出するライブラリを開発中

 たとえば、「モーションライブラリ」チームでは、Android搭載端末が備える加速度センサーを活用するためのライブラリとデモ・アプリケーションの開発を進めている。その過程で、実際にAndroid搭載端末HT-03Aを手に持って、さまざまな振り回し方を試みて計測データを収集し、その解析を進めている。この日の同チームの発表では、加速度センサーによる動き検出では、少数のパターンを認識するアルゴリズムを作成すれば実現できるとの見通しを報告した。この試みがうまく進めば、Android端末の「振り方」を検出して動作するアプリケーション開発のための基盤が整う。

写真●「モーションライブラリ」チームの発表から
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 また、『インタラクション2005予稿集』に収録された論文、「Toss-It: モバイルデバイスにおける『トス』や『振り』の動作を用いた情報の移動を直感的に実現するインタフェース技術」(矢谷ほか、2005年)に、動きを検出する手法のヒントが含まれていることも紹介した。加速度センサーの出力結果には動作開始時と停止時の「揺らぎ」が含まれているが、検出結果を積分することで不要な成分を除去するというものである。

 こうした調査や実験の成果を元に、動き検出のライブラリや、それを使ったデモ・アプリケーションの開発を進めている。