ここ数年で、携帯電話やパソコン以外の機器がインターネットにつながり、サービスを受けられるようになった。ゲーム機、液晶テレビ、Amazon Kindleなどのブック・リーダーだ。2010年には、この流れが加速度的に増していく(図1)。

図1●2010年以降の通信端末の姿
これまではテレビやパソコン、携帯電話がインターネットにつながる主な通信端末だったが、その種類が一気に増え、サービスの幅が広がる。
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 起爆剤となるのは、米グーグルが開発したAndroidである。Androidは本来、携帯電話用のプラットフォームだが、カスタマイズが自由なため、別種の端末開発にも応用できる。2008年10月のソースコードの公開から1年以上がたち、Androidベースの各種組み込み機器プラットフォームを開発するOESFや様々な企業によって、周辺技術の開発が進んできた。これが今後、一気に花開く。

フォトフレーム、カーナビ、STBがネット化

 こうした動きが2009年11月に相次いで顕在化した(図2)。口火を切ったのは、NTT東日本。Androidをベースに作られたNGN(次世代ネットワーク)に接続可能なデジタル・フォトフレーム「光iフレーム」(仮称)を披露した。同端末に対する情報配信の試験サービスも12月に開始している。2010年9月末までに商用サービスを開始する予定である。同サービスでは、光iフレーム上で動作するウィジェットを使ったコンテンツ配信を考えている。ウィジェット実行エンジンはNTT東日本がAndroid上に独自に作り上げたものだ。

図2●端末種の激増をけん引するAndroid
 オープンソースで各種端末開発に必要な機能がほぼそろっているために、簡単に専用端末を開発できるようになった。
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 これに続いたのがKDDI研究所。Androidを搭載したセットトップ・ボックス(STB)を試作したと発表し、11月18~20日に開催された展示会「Embedded Technology 2009」に出展した。このSTBは、Androidにミドルウエアやドライバを追加しており、IPTVフォーラム技術仕様準拠のビデオ・オンデマンド受信機能やIPマルチキャスト放送受信機能、近接無線転送技術のTransferJetを搭載している。ただし、製品の実用時期は未定としている。