Android搭載スマートフォンXperiaの日本向け発表会が、2010年1月21日に開催された(写真1、2)。Androidというオープンなプラットフォームに基づき、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが独自の作り込みを施した製品である。日本国内ではNTTドコモが販売する。

写真1●Xperiaを手にするNTTドコモ山田隆持社長
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写真2●ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ プレジデントBert Nordberg氏
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 異例の発表会だった。Xperiaの国内発売予定時期は2010年4月だが、その3カ月も前に多数の実機を展示したことも異例なら、NTTドコモが一機種の端末のために本格的な発表会を開くことも異例である。集まった報道陣の数も尋常ではなく、240席を用意しながら立ち見が出る盛況ぶりだった(写真3)。

写真3●Xperiaの記者発表会
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 報道関係者向け発表会に続いてソニー・エリクソンの主催による、ブロガーと開発者を対象にした「タッチ&トライ」イベントが開催された。集まったブロガーは約50人、Androidアプリケーション開発者は約100人。参加者は、各々の関心事を胸に、Xperia実機を熱心に試していた(写真4)。

写真4●ブロガーと開発者を招待したXperia「タッチ&トライ」イベントの様子
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NTTドコモのスマートフォン戦略の「本命」

 Xperiaは英国に本社を置くソニー・エリクソンが世界市場向けに展開するスマートフォンであり、開発体制も日本、米国などに散らばる。日本向けに発売する端末では、外装にNTTドコモのロゴが小さく入り、日本語入力ソフトPOBoxを搭載し、搭載ソフトの日本語表示などの工夫が施されている。だが、NTTドコモのiモードに対応しているわけではない。「おサイフケータイ」機能もない。

 それにもかかわらず、この1機種のためだけに発表会を開催した。NTTドコモのスマートフォン重視の姿勢、ソニー・エリクソンの意気込みが感じられる。

 異例の発表会の背景には、スマートフォンを日本に定着させようという狙いが見える。スマートフォンは、利用者に関わるあらゆる情報が通過する“情報流通の一等地”と言える。そこを押さえることで、大きなビジネス・チャンスが生まれる。そして、ソフトバンクモバイルが日本市場で販売するAppleのスマートフォンiPhoneに対抗しうる端末として、Xperiaは本命と言える製品なのだ。

写真1~4:菊池くらげ