前回までの3回で、Androidアプリケーションの開発に必要なSDKの導入方法や、Android Marketへの申請方法を一通り説明してきた。この回からは、シンプルなRSSリーダー・アプリケーションの開発を通じて、アプリ開発の実際の手法や必要な知識を紹介していく。

 実践的な内容も多少含んでいることから、Java言語の基礎に加えて、Androidアプリ開発の基礎をある程度習得している読者が対象になるが、Androidアプリの自作を考える読者にとっては、参考になるだろう。

 基本的な開発作業の流れを中心に、アクティビティの実装部分についてもほんの触りだけだが、解説していく。

開発するRSSリーダーの概要

 今回、題材として開発を進めていくRSSリーダーは、ITproがすでにAndroid Marketで公開しているニュース・リーダーの機能縮小版という位置付けのアプリである。Android端末をお持ちの読者は、実機でのアプリの動作と照らし合わせながら読み進めていただきたい。

 このアプリを構成するアクティビティは、主に「RssReaderActivity」と「ItemDetailActivity」の二つである。「SimpleRSSReader」と題したこのアプリを起動すると、「Now Loading...」のダイアログ表示とともに、ITproが配信する記事のRSSフィードを取得・解析し、一覧として表示する。この一連の処理を行うのがRssReaderActivityの役目だ。

図1●Now Loading...のダイアログが表示される
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 生成された記事一覧の各項目を選択すると、記事の詳細画面、つまり、ItemDetailActivityに遷移するようになっている。

図2●記事の詳細が表示される
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 また、取得したRSSデータの内容を個別に格納するためにItemクラスを定義しておく。一つひとつの記事データを保持した、個々のItemオブジェクトを順にリストに追加していき、一覧として画面に描画するという流れである。アプリの仕組みとしてはごく単純なものだが、実際にアプリ開発を進めていく上で必要なエッセンスが、このアプリには詰め込まれている。