米Google社とオープン・ハンドセット・アライアンス(OHA)が開発するモバイル向けプラットフォームの「Android」がオープンソースで登場し,誰でも自由に利用できるようになった。前回まででAndroidの構成を解説し,Ubuntu上のエミュレータで動作させた。今回は,シャープ製の携帯情報端末「Zaurus」に移植してみた。(日本Androidの会 水野光男)

 「Android」がオープンソース版で登場し,初めて一般技術者が自由に各機器に移植できるようになった。全世界の技術者は,AndroidがターゲットとするARMアーキテクチャCPUを搭載する機器に,いっせいに移植し始めた。すでにフィンランドNokia社製「N810」をはじめ移植例が報告されている。これにより,移植のために必要なノウハウ,稼働時の性能や機能の良しあしが見えてきた。

 筆者もZaurusに移植し,Androidを試用している(写真1)。

写真1 AndroidをインストールしたZaurus C3000シリーズ
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 Androidの第1号機である米T-Mobile社製の「G1」とプラットフォームは異なるが,同一のアプリケーションが使えることが実証された。互換性が問題となることの多い,現状の組み込み製品からすると画期的なことだ。携帯電話以外にもAndroidを搭載した製品が期待できる。

 今回と次回は,Zaurusへの移植方法を解説する。また,簡単な評価結果も併せて報告する。移植作業を飛ばしてZaurusでAndroidを使いたい方には,日経Linux2009年2月号付録DVDに用意したインストール・イメージを使って容易に試せるようした[編注:本記事に関する付録DVDの収録内容はこちらからダウンロードできる。インストール・イメージの使用方法はで紹介]。Zaurusには,工場出荷時の状態に戻す手順も用意されている*1

*1 データのバックアップや工場出荷状態へのリカバリ方法はユーザー・マニュアルやインターネットのZaurusサポート・サイトなどを参照していただきたい。