続いて,ビルドするターゲットの設定ファイルを作成する。

$ mkdir conf Enterキー
$ vi conf/local.conf Enterキー

 「local.conf」ファイルは図3のように記述する。最終行の「spitz」はZaurus C3000シリーズのコード名。C1000では「akita」,C700系とC860では「c7x0」を指定する。

図3 local.confファイルの内容ユーザー名は各自で異なる。付録DVDの内容は一部変更あり。
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Angstromのビルドを実行

 Angstromをビルドするには,「/proc/sys/vm/mmap_min_addr」の設定値を0に変更しておく必要がある。次のようにコマンドを入力する。

$ echo 0 | sudo tee /proc/sys/vm/mmap_min_addr Enterキー
$ cd ../org.openembedded.stable/ Enterキー
$ git pull --rebase Enterキー
$ bitbake base-image Enterキー

 必要なソース・コードのダウンロード,圧縮ファイルの展開,ビルド,インストールをすべて実行する。CPUがCore2 Duo 2.2GHzのパソコン上でおよそ5時間かかった。生成されるのは,ARM用ツール・チェイン(セット),ARM用glibc,カーネル,最低限のユーザー・ランド(カーネル以外のシステム環境)実行ファイル,それらのビルドに必要なホスト側実行ファイル,などだ。使用するディスク容量も6Gバイトにのぼる。

 ビルドに成功すると,次のようなメッセージが表示される。

NOTE: build (日付)(ビルド番号):
completed

 続いて,実際にZaurusにインストールするイメージをビルドする。

$ bitbake console-image Enterキー