プラットフォームランキング
(2009年1月1日~12月11日)
1位 【ニュース】LGA1156の新Core i7、Core i5をテスト
2位 【ニュース】1万円の4コア、Athlon II X4、3.4GHzでも動作
3位 【ニュース】7万台が対象、国内PCメーカー3社がシーゲイト製HDD不具合の影響を公表
4位 【ニュース】TDP45Wの4コアCPU、Athlon II X4 605eをテスト
5位 【ニュース】インテル、「新Core i7」「Core i5」の機能や搭載パソコンを紹介
6位 【VMware Infrastructure 3の全貌】第4回 仮想環境を効率的にバックアップ
7位 【記者の眼】新型インフル発生で,改めてノートPCの持ち出し禁止を考える
8位 【知っておきたいサーバー機の基礎】変わるプロセッサ(1)動作周波数の向上が限界に
9位 【記者の眼】どうなる太陽光発電の買い取り制度
10位 【ニュース】[IDF 2009]Intel、32nm版CPUを公開、6コアCPUもデモ
11位 【ニュース】日本でも太陽光発電の高値買い取り制度,経産省が2010年度に導入検討
12位 【知っておきたいサーバー機の基礎】x86サーバー,激動の5年間(後編)
13位 【記者のつぶやき】ビジョンなき「日本版グリーン・ニューディール」
14位 【環境トピックス】国の住宅向け太陽電池助成策、補助金と減税で40万円超を支給
15位 【電力危機に挑む米国のデータセンター】第1回 巨大データセンターが建設ラッシュ
16位 【環境思想で考える】第28回 温暖化のウソとホント
17位 【パーツから見るPC最新事情】GeForce GTS 250を検証、消費電力が低下
18位 【調査・統計ニュース】北米の企業PC,88%が「Windows 7」を稼働できる最小条件をクリア
19位 【ITエンジニアのための電源設計】第2回 IT機器の電源設計の基本を理解する
20位 【パーツから見るPC最新事情】Core 2 Quadが動かせるMini-ITXケース「SST-SG05」

 あくなき性能追及、環境をめぐる諸問題、そして仮想化――。2009年に公開したプラットフォーム分野の全記事を対象にしたアクセスランキングからは、そんなトレンドが感じられる。

「Core i7」vs.「Athlon II X4」

 2009年のアクセスランキングの第1位から第5位までに、新型プロセッサのニュースが4本も入った。タイトルをながめると、価格帯が異なる製品でありながら「Intel Core i7」と「AMD Athlon II X4」の対決であるかのような様相を呈している。

 どちらのプロセッサも、クアッドコアでありながら従来製品と比べ価格を抑えたモデル。同時期(9月)に発表されたこともあり、両製品の記事を読み比べた読者も多かったのではないだろうか。

 IntelのCore i7-860と同870は、昨年発売したハイエンド・モデルのCore i7-900番台と基本設計は同じ。電流や熱に余裕があれば動作周波数を引き上げるTurbo Boost機能を強化する一方、周辺コンポーネントとの接続仕様の一部をスペックダウンしたことで価格を抑えた。

 8日遅れで発表されたAMDのAthlon II X4 620と同630は、Athlonブランドで初のクアッドコアだ。上位シリーズであるPhenom IIの設計や特徴を受け継ぎながらも、3次キャッシュを省いて1万円台を実現した。新型プロセッサは身近な話題なだけに毎年アクセスランキングの上位に顔を出すが、今年は特に面白い展開となった。ちなみにIntelとAMDのクアッドコアCPU対決を上位4本の記事のアクセス数で比べると、勝者はIntelだった。

環境問題の動向に高い関心

 新型プロセッサの記事に次いで多くの注目を集めたのは、環境問題に関連する記事である。グリーンITのテクノロジー面だけでなく、環境問題を幅広くとらえた記事がランクインした。とりわけ、第9位の『【記者の眼】どうなる太陽光発電の買い取り制度』や第11位の『【ニュース】日本でも太陽光発電の高値買い取り制度,経産省が2010年度に導入検討』など、太陽光発電への関心が高かった。

 いずれも自民党政権のときの記事なので、「政権交代した今はどうなる?」と気になるところ。民主党政権のマニフェストには「全量買い取り方式の再生可能エネルギーに対する固定価格買取制度を早期に導入する」とあるので、基本的には同じ考え方で環境対策を進めるようだ。

新型インフル、Windows 7も話題に

 今年の話題にリンクした“2009年ならではの記事”といえば、国内で新型インフルエンザの感染が確認されて間もない5月14日公開の『【記者の眼】新型インフル発生で,改めてノートPCの持ち出し禁止を考える』だろう。第7位にランクインしている。個人情報保護や内部統制強化を理由にノートPCの持ち出しを禁止する企業は多いが、新型インフルエンザ対策を契機に再考すべきと論じている。セキュリティ問題の多くはテクノロジーで解決できるからだ。今や、新型インフルエンザの累積感染者は1500万人を超すほどに広がっている。ノートPCの持ち出しを安易に禁止すれば、事業継続に支障を来たす可能性がある。

 第18位の『【調査・統計ニュース】北米の企業PC,88%が「Windows 7」を稼働できる最小条件をクリア』も、IT業界で今年最大の話題の1つである「Windows 7」に関連した“2009年ならではの記事”といえるだろう。タイトルの内容は、米国とカナダの248社、45万台以上のPCを調査した結果だ。ちなみに、Windows 7の「最小システム条件」ではなく、「推奨システム条件」を満たすPCも65%あった。Windows Vistaのリリース時に実施した同様の調査では、Vistaの推奨システム条件を満たすPCは、わずか6%だったという。

水面下で「仮想化」は抜群の注目度

 最後に、テクノロジー分野で注目されている仮想化技術について触れておきたい。ランキング第6位には、サーバー仮想化に関する解説記事『【VMware Infrastructure 3の全貌】第4回 仮想環境を効率的にバックアップ』が入った。「さすが、仮想化への関心は高かった」と言いたいところだが、なぜか今回ランクインした仮想化関連の記事はこの1本だけ。ふに落ちない感じがする読者は多いと思うが、これは“氷山の一角”なのだと考えてほしい。水面下には、ものすごく大きな氷の塊があることをお伝えしておきたい。

 今回は2009年に公開した記事だけを対象に集計したが、実は2008年以前に公開した仮想化関連の解説記事にも、今なお非常に多くのアクセスがある。これらも含めて2009年のアクセスを集計したら、ランキングの上位が仮想化関連の記事で半分以上埋めつくされてしまうほどなのだ。特に人気があるのは、フリーソフトの「VMware Player」や主要サーバー仮想化ソフト(VMware、Xenなど)の解説記事。仮想化サイトに掲載しているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。