2009年10月1日,スカパー!HDのハイビジョン放送が新たに40チャンネルを超える規模で始まった。先行スタートした放送を含めると,約60チャンネル規模となる。本格的な,有料多チャンネル・ハイビジョン放送時代の幕開けである。

デジタル録画用のHDDを用意する

写真1●エアチッェクで利用した韓国HUMAX製の受信機とアイ・オー・データ機器製のハイビジョンレコーディングハードディスク
受信実験は2009年10月3日夜から5日早朝にかけて。受信地は東京である(この期間降雨はなし)。アンテナにはソニー製のSAN-40DK3を使用した。テレビは,シャープのLC-26DX2で,HDMI接続した(音声は消音)。AVアンプはパイオニアのVSA-C300で,チューナーと光ケーブル接続で接続した。フロント・スピーカーはパイオニアのS-A4SPTである。
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 筆者はスカパー!HD対応受信機(韓国HUMAX製)を用意して,デジタル画質のままのエアチッェクを試みた(写真1)。使用したのはHDD(ハード・ディスク装置)型の記録装置であり,具体的にはハイビジョンレコーディングハードディスク「HVL1-G500」(アイ・オー・データ機器の製品,記憶容量は500Gバイト)である。LAN DISK AVと呼ばれるのは,スカパー!HD受信機や地上デジタル放送受信機などDTCP-IP規格に対応したものと連携して,LAN接続によってハイビジョン番組を保存できることに由来する。

 スカパー!HDの受信そのものについては,2008年11月17日の記事を参照していただきたい。2009年10月中旬現在,スカパー!HDの放送をハイビジョン画質を保ったまま録画できる機種は,スカパーがエンドユーザーにレンタルもしくは直販する「SP-HR200H」のみである。ちなみに,一般の店頭でスカパー!HD対応機として販売されている「DST-HD1」も10月15日には,衛星ダウンロードのファームウエア書き換えにより,ソニー製のブルーレイディスク/DVDレコーダーの一部機種(BDZ-RX50など)やLAN DISK AVなどでエアチッェクが可能となった。

 今回はまず,チューナーを既設の124度/128度の2衛星対応アンテナに接続した。プロモchを視聴して初期設定をした後,ハイビジョン放送対応局の無料番組告知などで,ハイビジョン放送の画質を確認した。設定時に注意したいのは,HDMIケーブルを用いてテレビと接続する場合,D端子からは映像信号が出なくなる点である。

 また,通常なら一度だけ16日間,ハイビジョン放送のほとんどを体験視聴可能なサービスもある。プレミアム系の洋画/邦画といった専門チャンネルなどで,ハイビジョン放送の画質を観ていただきたいところである。なお今回は試さなかったが,契約すればPPV番組もデジタル録画可能な番組も一部にあるようだ(PPV番組の視聴には電話回線を受信機と接続する必要がある。使用したチューナーは,LAN環境接続でもPPV視聴に対応している)。また,こういった最先端でのエアチェックには,AVアンプなどに受信機をデジタル音声光ケーブルで接続したい。送出する番組が5.1サラウンドの場合は,サウンドをそのままデジタル録音できる。受信機のデジタル音声出力はAACに設定する。

写真2●ファームウエアの更新を知らせる衛星メール
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 次にチェックしたいのが,受信機のファームウエアのバージョンである。筆者は,設置後一度電源を切り2時間ほど待っている間に,「boot」という表示がパネルに出て,電源が自動で入り数分後に切れた。その後,ファームウエアの更新を知らせる衛星メール(写真2)のランプが点灯した。このタイプの受信機はファームウエアのバージョンの9ケタ目以下が「2.01-3b」となっていることが重要である。

写真3●録画の準備が完了
登録名はファームアップ時に任意の名称をつけることも可能
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 この後,LANケーブルで受信機とHVL1-G500を直結した。受信機側の設定は,録画機器登録作業だがここにも関門がある。HVL1-G500のファームウエアのバージョンが新しい場合は問題なく登録作業を処理できる。しかし,それが古い場合は,自分でこのファームウエアを書き直す必要がある。本稿を書いているパソコンにLANケーブルを用いて接続し,アイ・オー・データ機器のサイトから「MagicalFinder」と呼ぶソフトウエアをパソコンにダウンロードする。パソコンを操作することにより,HVL1-G500のファームを書き換える。こうした一連の操作で,「スカパー!HDエアチッェク」の環境がようやく整った(写真3)。

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