パナソニック ソリューションテクノロジーの「Pana Search/KB Database Edition」は、データベースの検索速度を向上させるソフトだ。昨年10月のDB2版に続き、今年8月下旬にはOracle版も投入した。

 「基幹業務システムのデータ量が増えると、検索の処理速度が低下しやすい。そこで既存の基幹系のデータベースに追加するだけで、処理速度が速くなる製品を考えた」。パナソニック ソリューションテクノロジーのプロダクト第3グループBPソリューション第1チームの菊地裕介チームリーダーは、こう語る。

 Pana Search/KB Database Editionは、同社の全文検索ソフト「Pana Search/KB」を、データベースの性能を高める用途に特化させた製品である。2008年10月に出荷を開始した。

 当初はDB2版だけだったが、市場シェアが高く多くの引き合いが見込めるOracle版を、今年8月に追加した。

 「全文検索ソフトとしての用途だけでなく、基幹系データベースの性能改善にPana Search/KBを適用したいというニーズが増えてきた。そこで従来のテキストに加えて、商品名や取引先を表わす文字列や売上額など数値を含むデータを扱えるように製品を改善した」と、菊地チームリーダーは語る。

 全文検索ソフトのPana Search/KBは2003年に出荷を開始して以来、企業内の文書データや新聞社の記事データベースの検索など、約400サーバーの導入実績を持つ。

1分かかっていた検索が1秒に

 Pana Search/KB Database Editionは、基幹系データベースの特定データを取り込み、検索処理をデータベースの代わりに実行する(図1)。Pana Search/KB Database Editionを搭載したサーバーを、基幹系データベースに外付けして使う。

図1●Pana Search/KBの用途の変遷と新製品のシステムへの組み込み例
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 システムに外付けして使うことで、「既存の基幹業務システムにほとんど手を入れることなく、性能を改善できるようになった」と、プロダクト第3グループBPソリューション第1チームの菅野祐司シニアコンサルタントは説明する。

 全文検索エンジンを適用するに当たり、Pana Search/KB Database Editionには、データベースの更新内容をリアルタイムで反映する機能などを加えた。

 Pana Search/KB Database Editionをある基幹業務システムに利用したところ、1分かかっていた検索処理を1秒に短縮できたという。「基幹業務システムで百万件以上のデータ検索を実行しようとすると、急に処理性能が悪くなることがある。こうしたシステムに導入すると、効果は大きい」と、菅野シニアコンサルタントは説明する。

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