WINGSプロジェクト asa(著),山田祥寛(監修)
WINGSプロジェクトは,有限会社WINGSプロジェクト(代表取締役:山田祥寛)が運営するライティング・チーム。海外記事の翻訳から,主にサーバーサイド分野の書籍/雑誌/Web記事の執筆,講演,アプリケーション開発などを幅広く手がけています。2009年8月時点での登録メンバーは30名で,現在も一緒に執筆をできる有志を募集中。執筆に興味のある方は,どしどし応募ください。

 2009年7月16日,東京六本木でデザイナー,開発者向けイベント「ReMIX Tokyo 2009」が開催されました。同イベントで,ヤフーを初めとする国内企業でのSilverlightの採用事例のデモやSilverlight 3の日本語環境リリースのアナウンスがされました。

 Silverlightはマイクロソフトが開発したクロスプラットフォーム/クロスブラウザ対応のプラグイン。Silverlightを利用することで,動画やアニメーションの再生などといったリッチな表現が可能になります。

 2007年9月にリリースされた1.0では,開発言語としてJavaScriptにのみ対応していましたが,2008年10月リリースの2.0で共通言語ランタイム (CLR) や動的言語ランタイム (DLR) に対応し,Visual BasicやC#,またはIronRuby,IronPythonのような動的言語によるアプリケーションの開発が可能となりました。

 本稿では,2009年7月10日に正式版がリリースされた最新バージョン,Silverlight 3について,どのような新機能が追加されたのか,また,Silverlightアプリケーションの開発に欠かせないデザイナー向けの最新ツールExpression Blend3について取り上げます。

 現時点でのSilverlightの普及率は,マイクロソフトによると,WindowsとMac OS Xを合わせるとインターネットに接続できる端末の3分の1としています。マイクロソフトはこれを100%に近付けることを目指しており,ヤフー以外に楽天などの大手サイトでの導入や,今後パートナー企業および開発者,デザイナー,Silverlightサイトの増加に伴い,業務アプリケーションにおいても必須の技術になっていくと考えられます。

Silverlight 3の開発環境

 Silverlight 3アプリケーションを開発するにはVisual Studio 2008 のアドオンであるツールキットを適用させる方法があります(以下サイトからダウンロード可能)。これには開発者ランタイム,ソフトウエア開発キット(SDK),Toolsが含まれており,Visual Studio 2008 SP1 または Visual Web Developer 2008 Express SP1 のいずれかにインストールできます。

Visual Studio 2008 SP1 用 Microsoft Silverlight 3 Tools

 SDKのみのダウンロードも可能です。SDKにはライセンス条約,変更点に関するドキュメント,Silverlightライブラリ,Silverlight 3アプリケーションを開発するためのツールが含まれています。

Microsoft Silverlight 3 SDK

 日本語のドキュメントは以下サイトからダウンロードできます。

Microsoft Silverlight 3 オフライン ドキュメント

 SilverlightアプリケーションなどWeb サイトのインタフェース・デザインにはExpression Blendを使用します。Expression Blendはデザイナーとソフトウエア開発者が協業するための開発環境であるExpression Studio(表1)の一製品です。

表1●Microsoft Expression Studioの構成
製品名 主な用途
Expression Web Web サイトのグラフィック作成
Expression Blend Visual Studioと連携可能な画面設計が可能
Expression Design グラフィック デザイン作成・編集
Expression Encoder 動画の編集やエンコード

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