マイクロソフトが開発を進めていた次期クライアントOS「Windows 7」がついに完成した。7月22日には,開発作業が完了し,RTM(Release to Manufacturing:製造工程出荷)版と呼ばれる最終的な製品コードをリリースしたと正式に発表した。

夏休み中に製品版の提供が始まる

PDC2日目のキーノートではじめて一般に姿を見せた「Windows 7」
[画像のクリックで拡大表示]

 Windows 7の一般ユーザー向け発売は10月22日。だが,その前の9月1日にはボリューム・ライセンスなどの契約を結んでいる企業ユーザー向けにいち早く提供を開始する(関連記事)。開発者あるいはIT担当者向けのサービスであるMSDN(Microsoft Software Developers Network)やTechNetの契約者に対しては,さらに早い8月15日から日本語版の提供を開始する(英語版は米国時間8月6日から)。

 つまり,この夏休みの間に,すでにWindows 7の正式版を入手して使い始めている人がいることになる。Windows Vistaと違ってWindows 7の評判はすこぶるよい。まだ使っていない人も,遠からずWindows 7の利用を考える日がきっと来る。時間の余裕がある夏休みに,Windows 7のポイントを再確認しておくのがぜひともお勧めだ。

きわめて順調な開発,ほとんどトラブルなく完成

Windows 7ベータ版のデスクトップ画面
[画像のクリックで拡大表示]

 Windows 7の開発経過は順調そのものといえる。昨年10月末に,はじめてその姿を一般に披露してから,完成までにわずか9カ月しかかかっていない。この間,大きなトラブルはまったく聞こえてこず,きわめて順調に開発が進んだと推測される。Windows 7のここまでの経緯を振り返ってみよう。

 Windows 7がその姿をはじめて見せたのは,2008年10月下旬に米国ロサンゼルスで開催された「PDC(Professional Developers Conference) 2008」である。このイベント2日目の基調講演でWindows 7のデモをはじめて披露した(関連記事)。これをきっかけに,Windows 7に関連するセッションや展示がPDCの会場に次々と登場し,それまでベールに包まれていたWindows 7に関して具体的な情報が提供されるようになった(関連記事)。

 2009年早々にベータ版が公開されると(関連記事),Windows 7への注目はさらに高まった。ベータ版を試用した人の評判が非常に高かったこともあり,ベータ版を使ってみようとする人が続出。当初は公開期間を約2週間としていたが,あまりの人気の高さから約1カ月に公開期間を延長する事態になった(関連記事)。

 5月はじめには,RC(Release Candidate:製品候補)版と呼ばれるバージョンが公開された(関連記事)。このRC版は“製品候補版”という文字通りに,製品として完成する前に外部に公開する最後のバージョンで,ほぼ完成品といえるものである。過去のWindowsのほとんどでは,このRC版の前にベータ版を2回以上公開してきたが,Windows 7ではベータ版を1回公開しただけでRC版の提供に踏み切った。このことからも,Windows 7の完成度についてマイクロソフトが自信を持っていることがわかる。

 マイクロソフトは,6月上旬には発売日を10月22日と発表(関連記事)。続く6月26日には,国内での価格も明らかにした(関連記事)。それに合わせて,パソコン・メーカー各社からも一斉にアップグレード・キャンペーンが開始された(関連記事)。こうして,Windows 7を実際に発売するための準備が,着々と進められてきた。

 そして,ついに7月22日にWindows 7の開発完了が宣言され,最終的な完成品であるRTM版がリリースされた(関連記事)。これを受けて,開発者,企業ユーザー,一般ユーザーへの提供が順次開始されていくことになる。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は登録月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら