スーパーハイビジョン(SHV)は、NHK(日本放送協会)が実用化を目指す超高精細映像システムである。画素数は7680×4320(約3317万画素)で、ハイビジョン(HDTV)の16倍に相当する。巨大なディスプレイでの表示に耐え得るだけのキメ細かい映像を表示できる。22.2チャンネル・サラウンド音響システムを採用しており、音声面でも臨場感を高めている。

 SHVは2002年5月、NHK放送技術研究所の研究成果を披露する「技研公開」で初めて一般に公開された。その後、2005年3~9月の日本国際博覧会(愛知万博)における展示で認知度を高めた。NHKは愛知万博のシンボルパビリオンである「グローバル・ハウス」において、SHVの映像を600インチの大画面に映し出した。さらにグローバル・ハウスの前に並ぶ来場者をSHVカメラで撮影して、これを会場の大スクリーンに映し出す「ハイ・スマイル」も行って、臨場感あふれるSHVの映像や音声をアピールした。

2008年度のNHK放送技術研究所の「技研公開」におけるSHVの展示
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 SHVのコンテンツを常時視聴できる施設としては、九州国立博物館がある。同博物館は、自らが所蔵する美術品などの展示物を紹介する番組を館内のSHV対応シアターで公開している。NHKの子会社であるNHKエンジニアリングサービスが、同シアターの設計といった技術面でのコーディネートを行った。このほか、技研公開でも2002年から毎年展示を行っている。

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