2009年7月22日,ついにWindows 7が完成した。もちろん製品の一般発売日は以前に発表されたように10月22日だが,パートナー企業やMSDN/TechNetの契約者などへは,完成した製品版(RTM:Release To Manufacturing)の配布が一足早く始まる(関連記事:Windows 7製品版は最短で8月6日に入手可能)。RTM版が完成したこともり,この連載も今回でいったん一区切りとしたい。RC版のレビューとして最終回となる今回は,これまでのレビューで紹介できなかったベータ版との違いの中から,いくつかのポイントについて取り上げていこう。

「固定」モードが選択可能になった「拡大鏡」

 「拡大鏡」は,デスクトップの一部分を拡大表示するためのプログラムである。例えば,研修会場などでプロジェクタに映したデスクトップ画面について細かい部分が見えにくいときに,見せたい部分を拡大するような場合に用いられる。個人的には地味な印象のある「拡大鏡」だが,プログラム自体の歴史は古く,Windows 98の「ユーザー補助」から,その原型を見ることができる。

図1●Windows 7ベータ版の「拡大鏡」
「Full screen」モードと「Lens」モードという新しい機能が追加されている。
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図2●エアロが無効状態の「拡大鏡」(ベータ版)
エアロが無効状態の「拡大鏡」は,強制的にWindows Vistaと同じ「固定」モードとなる。
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 この「拡大鏡」。Windows 7のベータ版では「Full screen」(全画面表示)モードと「Lens」(レンズ)モードという新たな機能が追加されている。具体的には,設定ウィンドウにある「Views」というメニューを選ぶと,これらの2つのモードが選択できる(図1)。

 「Full screen」モードは,デスクトップ全体を拡大した上で,マウス・カーソルのある場所を中心に表示するというものである。そして,マウス・カーソルをディスプレイの端へ移動すると,隠れていた外側の部分へ画面全体がスクロールして移動する形になる。もう一方の「Lens」モードは,デスクトップ画面はそのままにマウス・カーソルを中心とした一定範囲のみを拡大表示するものである。ただし,これらの「Full screen」モードと「Lens」モードを利用するには,Windows 7でAero機能が有効になっている必要がある。Aeroが無効の状態は,Windows Vistaの「拡大鏡」と同じ「固定」表示となる(図2)。

 この拡大鏡が,RC版でどのように変更になったか確認してみよう。基本的な機能には変更ないが,設定ウィンドウの画面レイアウトが多少変更されている。まず「拡大鏡」の設定ウィンドウにあった英語表示が日本語表示になり,拡大率の位置がタイトルバーから設定ウィンドウの中に移動した(図3)。また,モード切り替えのメニュー項目に「固定」モードが追加された。その「固定」モードの設定ウィンドウも,Windows Vistaとは異なるRC版のウィンドウで統一されている。

図3●Windows 7 RC版の「拡大鏡」
RC版の「拡大鏡」は,日本語表示になり,エアロ表示の際「固定」モードが選択可能になった。その固定モードも,Windows Vistaやベータ版と同じではない。
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