プロジェクト管理ツールは,プロジェクト計画に沿って進捗や課題の管理,工程制御などを支援するソフト。プロジェクトが置かれた状況の定量的な把握や,タスクの実施漏れの防止などに役立つ。最初に計画を作成し,プロジェクトが完了するまで,進捗の入力や,予定変更などをメンテナンスし続けることによって,スケジュールやコストなどの予実管理が可能になる。

 総合満足度の1位,2位をマイクロソフトの製品が独占した(表1)。1位は「Microsoft Visual Studioシリーズ」,2位は「Microsoft Office Project(MS Project)」である。総合満足度はそれぞれ61.7,54.4と,他分野の開発支援ツールと比べるとやや低い。

表1●プロジェクト管理ツールに対する評価項目別の満足度
[画像のクリックで拡大表示]

 Visual Studioシリーズは,11個の評価項目のうち,「使い方を覚えやすい」など7項目でトップだった。ただし,いずれの満足度も70には届かず,特に高いとはいえない。求められる機能はプロマネの考え方によって差があり,単体のツールで個々の要望をすべて満たすのは難しいためと見られる。

利用者が多いのはMS Project

 各ツールの回答数を見ると,MS Projectが288と,他のツールを圧倒した。MS Projectは11個の評価項目のうち,「作業の効率向上に役立つ」など4項目が1位だった。「WBSとして入力したものが,カレンダ・ビューでは予定表に見えるなど,重複登録の必要がなく便利」(30代のプロジェクト・マネージャ)といった意見が寄せられた。なお,MS Projectには,プロジェクト・マネージャやリーダーが自分のPCに導入して個人で管理する製品のほか,サーバーに導入して進捗や課題,リスクなどを一元管理できる製品(Project Server)もある。

 今後使いたいツールでは,1位がMS Project,2位が「IBM Rationalシリーズ」だった。3位には,オープンソースの「Trac」が入った(図1)。

図1●今後使ってみたいツールの内訳(回答者は417人)
図1●今後使ってみたいツールの内訳(回答者は417人)
出典:日経SYSTEMS 2009年6月号 p.26
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。