高速化を意識したオプション設定が可能

 上記の6つのデフラグ方法のうち,(2)~(5)はオプションを設定することで,(6)の方法と同様にファイルの再配置位置を設定できる。このオプションには,「高速化を考慮」,「アーカイブを考慮」,「MFT領域の近くにディレクトリを置く」を選択できる(図6)。このうち「高速化を考慮」は,頻繁に使用する実行ファイルや関連ファイル,データ・ファイルなどをできるだけディスクの外周部に再配置するためのオプションである。「アーカイブを考慮」は,実際にはほとんど使用しないと想定されるアーカイブ・ファイル(たとえばZIPファイルなど)を,できるだけディスクの内周部に再配置するオプションである。また,「MFT領域の近くにディレクトリを置く」は,コンピュータを操作している際にMFT(Master File Table)領域内のフォルダ・ファイル情報と実際のディレクトリとの相互参照が頻繁に発生することから,ディレクトリをMFTに近接して配置することでパフォーマンスを向上しようという設定オプションである。

図6●デフラグ実施方法を選定する際に設定できるオプションの例
図6●デフラグ実施方法を選定する際に設定できるオプションの例
ここでは「フォルダ/ファイル名」を選択しているが,最上部(デフラグのみ)と最下部(自動)を除き,すべて同じオプション設定がなされている。

 デフラグの方法で(6)の「自動」デフラグを選んだ場合は,パフォーマンスの度合いを設定できるオプションがある(図7,日本語表示部分が不適切なためこの部分のみ英語版のオプション画面で表示してある)。使用頻度の高いファイルをディスクの外周部に再配置する割合を,図のようにスライダで設定できるのだ。ただし,どの程度寄与するのか不明の場合は,図のようにデフォルト設定の最適(Optimum)で問題はない。この設定だと,だいたい使用頻度の高いファイルのうちの75%がディスクの外周部に再配置されることになる。画面最上部にある「MFT領域の近くにディレクトリを置く」は,ほかのデフラグ方法のオプションと同じだが,「Layout.iniを考慮する(Respect Layout.ini)」は,Windowsの設定ファイルであるLayout.iniの動作を前提として,このLayout.iniに記載されているシステム・ファイルなどをディスクの外周部に再配置するオプションとなっている(Windowsの場合,デフォルトで3日に1回,このLayout.iniに基づいたファイルの最適化が行われる設定となっているため)。

図7●最下部(自動)のオプション設定画面
図7●最下部(自動)のオプション設定画面
スライダで高速化の度合いを指定できる。一番左側の「Fast」では,使用頻度の高いファイルはすべて外周部に再配置する設定となる。「Faster」の場合でだいたい90%程度。

 使用環境やハードウエアの構成にもよるが,上記6種類の方法のうち,もっとも実行時間の長いのは(3)のフォルダ/ファイル名によるデフラグ方法で,次いで(6)の自動,となると思われる。

 ところで,UltimateDefragの場合は,オプションで使用されている「高速化を考慮」は,ファイルの更新日時フラグに基づいて判断していると推定される。そのため,Windowsのファイル・システムで更新日時フラグが有効に設定されていなければ,このオプションは使用できないことになる。通常は更新日時フラグは設定される仕組みになっているので問題はないと思われるが,念のためコマンドプロンプトで次のようなコマンドを入力して,このオプションを有効にしておくことをおすすめする。

 fsutil behavior set disablelastaccess 0 (Enter)

更新日時フラグが有効になっているかどうかは,次の確認コマンド

 fsutil behavior query disablelastaccess (Enter)

を入力し,結果が以下のように表示されれば問題ない。

 disablelastaccess = 0

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