ブロードバンド時代を切り開いたADSL。ここ1~2年は主役の座をすっかり光ファイバ(FTTH)に譲り、年10%ペースで契約者が減っている。2008年6月にはついに光ファイバがADSLの契約数を上回った。

 だがコスト削減を最優先するなら、アクセス回線にはあえてADSLを選択するのも手だ。最大100Mビット/秒の光ファイバに比べれば通信速度は下りでも半分以下だし、電話局からの距離にも大きく左右される。しかし料金の安さは際だつ。

 NTT東日本の企業向けサービスで比較すると、最大100Mビット/秒の光ファイバは機器利用料込みで毎月4万1100円。これに対して下り最大47Mビット/秒のADSLなら1万1990円と7割も安い。

 NTT西日本も傾向は同じ。光ファイバサービスだと最大1Gビット/秒で月額料金は1万9800円。これに対してADSLで下り最大44M~47Mビット/秒のサービスはインターネット専用型だとモデム利用料などを含めて4509円で済む。

 ADSLには既存の電話回線をそのまま利用でき提供エリアが広いといったメリットもある。必要とする通信速度や接続する端末の台数によっては、まだまだ第一線で活躍できるはずだ。

出典:日経コンピュータ 2008年12月15日号 p.64
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