年々高速化する通信サービス。だが、高速回線の実力を生かしきれていないことが多い。10Mビット/秒の専用線を契約していても実際のスループットは半分以下というケースが散見される。これでは通信費がかさむばかりだ。

 スループット低下の原因は通信距離から生じる「遅延」。レスポンスが大幅に劣化する。

 これを防ぐには「WAN高速化装置」を導入するとよい。プロトコルの最適化やデータの圧縮/キャッシングによってWANを流れるデータ量を圧縮し、遅延によるスループット低下を抑える。

 WAN高速化装置を使うと通信費の安い低速回線に切り替えても同等の実効速度が得られる。

 コストメリットが特に大きいのは国際回線だ。中国の大連と2Mビット/秒の国際専用線で接続した場合、料金は月額240万円程度。だが100ミリ秒程度の遅延が生じるので実質スループットは300kビット/秒程度しかない。

 そこにWAN高速化装置を導入すると月額95万円の512kビット/秒の回線で同等のスループットが得られる。WAN高速化装置の価格は50万円程度から数百万円。数カ月で元が取れ、通信コストも減らせる。

図●WAN高速化装置を使うとWANの契約帯域を減らせる
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出典:日経コンピュータ 2008年12月15日号 p.63
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