Windows 2000/XPを搭載したパソコンが突然起動しなくなったら,どうすればいいだろうか。もちろん,Windows 2000/XPが起動するまでにはたくさんの段階を踏んでいるので,原因や復旧策を一言で表すことなど不可能だ。こういうときに役立つのは,ブート・プロセスに関する基礎知識である。どうやってWindowsが起動しているのかを知れば,トラブルの原因や対処法も見当が付くはずである。

 パソコンの電源を入れれば,Windowsが起動(ブート)する。この極めて当たり前と思われる動作の中にも,実は複雑な処理が多数潜んでいる。例えば,あなたのWindowsパソコンが突然起動しなくなったとしよう(図1)。あなたはその原因の目星を付けられるだろうか?

図1●あなたはWindowsパソコンが起動しなくなったとき,どう対処する?
対処策は様々だが,まずWindowsの起動(ブート)プロセスを理解していることが大切。やや複雑だが,辛抱強く学べば,いざというときに役立つこと間違いなし。
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 ブートに関するトラブルは案外多い。パソコンへの衝撃やハードディスク(HDD)の動作不良によってブートに必要なファイルが破損したり,ウイルスによってブート関連ファイルが改ざんされたりすることなどが原因である。異種OSを1台のマシンにインストールするマルチブート構成も起動不能のトラブルを起こしがちだ。

 起動しないWindowsパソコンを前に,あなたはWindows OSの再インストールを始めたりはしないだろうか。ブート・プロセスやトラブルシューティングの方法を理解していないと,それ以外の選択肢を思い付かないだろう。今回はWindows 9xと2000/XPを中心に,Windowsが起動するまでの仕組みを解説する。少々複雑だが,根気強く読み進めてもらいたい。

 併せて,Windowsの起動に関連する基礎知識,常識に潜む“勘違い”,起動時トラブルへの対処法についても紹介しよう。

 例えば,Windows OSはHDD上の「基本パーティション」(プライマリ・パーティション)からしか起動できない。パーティションの種類には他に「拡張パーティション」もあるが,両者の違いは一体何だろうか。これを知っていると,HDDの使い方がもっとうまくなるだろう。

 勘違いの多い常識としては,「NT系OSはCドライブ以外にインストールできるが,9x系OSはCドライブにしかインストールできない」というものがある。こう信じている読者はきっと多いと思うが,実はWindows 9xでもDドライブやEドライブから起動させることができる。Windows OSの起動プロセスを知れば,なぜそれが可能なのか理解できるはずだ。

 また,ブート・プロセスで重要な役割を果たすMBR(マスター・ブート・レコード)やブート・セクターが破損・改ざんされても,それらを修復する方法は意外に難しくない。ただし,いくつかの注意事項を守らないと,新たなトラブルを招くこともある。

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