写真1●3Dconnexionの「SpaceNavigator」
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写真2●普通のマウスとSpaceNavigatorはこんなふうに両手で使うのが標準スタイル
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写真3●3Dconnexionの「コントロールパネル」に記述された6軸の動き
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 一時は大きな話題となった「Second Life」などの仮想世界だが,最近は話題に上ることも少なくなった。「行っても,何をすればいいか目的がはっきりしない」など,Second Lifeそのものの問題点も指摘されていたが,「3次元空間内での操作が煩雑」などといった声も少なくなかった。そんななか,米3Dconnexionの3次元マウス「SpaceNavigator」(写真1)を試用する機会を得たので,今回はその使用感をお伝えしよう。

 まずこのSpaceNavigator,3次元マウスや3Dマウスと呼ばれるものの,マウスの代わりに使えるものではない。左右に二つのボタンを配置しているものの,これはカスタマイズ可能なファンクションキー。マウスのクリック機能は持っていない。マウスの代わりではなく,マウスと同時に使うものだ(写真2)。「これまでマウスは,ポインティング機能,ドローイング機能,ナビゲーション機能の全部を担っていた。しかし3次元の世界で使うにはマウスのナビゲーション機能では力不足。そこで3次元用のナビゲーション機能を独立させたものがSpaceNavigatorなどの3次元マウスだ」(3Dconnexionの松浦武敏・日本支社長)。

 松浦支社長の言うように,SpaceNavigatorは普通のマウスではできない3次元の微妙な操作が可能だ。6軸のセンサーを内蔵しており,中央のキャップを押したり,引いたり,傾けたり,ひねったりすることで,それを実現する(写真3)。ただし,操作には一定の慣れを必要とする。キャップを下に押して拡大しながら,左に回して左回転させつつ,チルトさせて上を向かせるといった操作も可能だが,初めての場合はなかなか思ったように操作できない。そこで初心者用に,同時には複数の軸が機能しない「ドミナント」というモードも設定できるようにしている。

直感的な操作でアバターを動かせる

 ただ,「自転車に乗れるようになるのと一緒」(松浦支社長)で,“習うより慣れろ”でいくしかない。ドミナント・モードには設定せずに,いきなりSecond Lifeを試してみることにした。現在のところ,Second Lifeのビューアーは正式にはまだ3Dconnexionの3次元マウスには対応しておらず,RC版(評価版)のみ対応している。あらためて3Dconnexion対応のRC版を手に入れ,仮想空間に突入した。

 使ってみてまず感じたのは,直感的な操作でアバターを動作させられるということ。例えば,上を見上げながら前に進んで右に曲がるなどの動作。SpaceNavigatorではキャップ部分を手前に傾けながら前に押し,同時に右に回すという操作でアバターに上記のような動作をさせることができる。キーボードとマウスを使って同様なことは可能だが,操作は若干複雑になる。また左右方向の移動も,キーボードではシフト・キーを押しながら左右の矢印キーを押す必要があるが,SpaceNavigatorでは単に左右に押すだけなので簡単だ。

写真4●Second LifeでSpaceNavigatorを使って空を飛ぶ
場所は7月1日に開設された仮想キャンパス「Waseda University」。
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 直感的な操作でよいという点は,特に飛行中に顕著に感じることができる(写真4)。キャップを上に引き上げれば飛行を開始し,前に押すと前に飛び,右に回すと右に旋回し,手前に倒すと上を向く。もちろん右に押すと,ちゃんと右方向に向かって飛んでくれる。かなり自由自在に空を飛ぶことができる。ただし,複数の動きを同時に機能させるには,キャップに対しても微妙なタッチが要求される。手前に倒しすぎると上を向き過ぎるため,あわてて戻すと今度は下を向いてしまうといった具合だ。前述したように,慣れるまではなかなかうまくいかない。

 直感的に操作できて便利ではあるが,最初はなかなか思い通りに動きを表現できないことも多かった。キーボードとマウスの操作にある程度慣れていることもあるのだろう。長期間にわたって使いこなせば印象は変わってくるかもしれないが,少し使ってみた限りでは,SpaceNavigatorを「どうしても欲しい」との感想までは持つことができなかった。

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