開発●Mozilla Foundation
URL●http://www.mozilla-japan.org/products/thunderbird/

「ソフトウエアを作る環境を楽しくするお役立ちフリーソフト」を集めて,1日1本のペースでご紹介しています。今回はオープンソースの電子メール・クライアント「Thunderbird」です。

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 「Thunderbird」は,Firefoxと同じくMozilla Foundationが開発しているオープンソースの電子メール・クライアントです。最大の特徴はセキュリティ対策機能です。学習型の迷惑メール・フィルタやフィッシング詐欺メール警告機能などを備えています。ユーザーが迷惑メールだと思ったメールに印を付けていくと,学習型フィルタがそれらのメールの特徴を判断して学習します。学習が進むと,自動的に迷惑メールを認識できるようになります。

 フィッシング詐欺メール警告機能は,フィッシング詐欺犯からのメールを検知します。メールの内容や,本文中に現れるURLなどを手がかりに,詐欺メールかどうかを判断します。例えば「メール本文に表示されているURLとリンク先URLが異なる場合にはフィッシング詐欺メールと判断する」といった具合です。

 また,Firefoxと同様に,テーマによりユーザー・インタフェースの見た目を変えたり,アドオンによって機能を拡張したりできます。アドオンを利用することにより,単なるメール・クライアントから,RSSリーダーやSkypeクライアントに変身します。

 2007年4月に登場した新版「Thunderbird 2」は,タグを使ってメールを分類する機能を搭載しました。従来は,5種類のラベルを使ってメールを分類していましたが,一つのメールに付けられるラベルは一つ限りでした。今回のバージョンアップで,一つのメールに複数のタグを付けられるようになりました。

 また,Gmailや.MacといったWebメール・サービスへのアクセスを簡易化しました。メール・クライアントでこうしたサービスにアクセスするには,通常はユーザー名とパスワードに加えてPOPサーバーやSMTPサーバーの設定を行う必要があります。一方,Thunderbird 2は,ユーザー名とパスワードだけでこうしたサービスにアクセスできるようになっています。

出典:日経ソフトウエア 2007年7月号 54ページより
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