開発●Mozilla Foundation
URL●http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/

「ソフトウエアを作る環境を楽しくするお役立ちフリーソフト」を集めて,1日1本のペースでご紹介しています。今回はオープンソースのWebブラウザ「Firefox」です。

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 「Firefox」は高い人気を持つオープンソースのWebブラウザです。MicrosoftがInternet Explorer 6(IE6)からのバージョンアップをしばらく止めていた時期に登場し,IEにはない新機能を続々と搭載して注目を集めました。具体的には,タブ・ブラウジングや,Googleなどの検索エンジンに直結した検索ボックス,RSSリーダーといった機能をIEに先駆けて実現したのです。テーマの変更でユーザー・インタフェースの見た目を変える機能や,アドオンによる拡張といった機能も旧プロダクトであるMozillaから引き継いでいます。また,IEからの乗り換えが容易なように,IEのお気に入りやクッキーのデータを取り込む機能を搭載しています。

 2006年10月に登場したバージョン2は,フィッシング詐欺防止機能や,検索ボックスに検索語候補をドロップダウン・リストで表示する機能などを新たに搭載しました。その後,2006年11月にInternet Explorer 7(IE7)が登場し,Firefoxが備えている機能の大部分を取り込みました。しかし,アドオンの数と多彩さはいまだにFirefoxのほうが優れています。例えば,Webページの見た目や機能をクライアント側のスクリプトで一変させる「Greasemonkey」というアドオンは,先進的なユーザーから高い評価を得ています。

 さらに2008年6月16日(米国時間)には,Webページの表示速度の高速化などが図られたバージョン3が登場,ソフトウエア公開初日ダウンロード件数で世界記録を打ち立てました(関連記事1関連記事2)。

 Firefoxは「Gecko」という独自のHTMLレンダリング・エンジンを搭載しています。IEのコンポーネントを流用するタイプのWebブラウザとは異なり,IEにセキュリティ・ホールが見つかっても,Geckoを使っている限り影響はありません。普段はIEを使っていても,IEにセキュリティ・ホールが見つかったときの代替としてFirefoxを用意しておくのも賢いやり方です。

出典:日経ソフトウエア 2007年7月号 54ページより
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