これなら使えるAjax

 「Google」や「Yahoo!」などWebで提供される多くのサービスが「Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)」というリッチクライアント技術を利用している。Ajaxにより,従来のWeb技術では考えられないようなユーザー・インタフェースのシステムも登場してきた。こうした潮流は,徐々にではあるが企業の業務系Webシステムにも影響を及ぼしてきている。

 だが,実際にAjaxのシステム構築に携わったITエンジニアの多くは,「甘いものではない」と口をそろえる。「必要な要素技術の数が増えるので,設計や開発の難易度が確実に上がり,デバッグも難しくなる。1人で設計・開発できるシステム規模ならエキスパートの投入で乗り切れるが,複数の開発者が参加する大規模システムでは,(たとえ開発支援ライブラリを使ったとしても)品質がバラついてしまう」(NTTデータ 技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタ シニアエキスパート 木村利幸氏)という。

 既存システムをAjax化するのは,さらに難易度が高い。既存のフレームワークやHTML画面とAjaxとの親和性を見極めて適用しないと,後から思わぬ工数の増大に直面する。かといって,Ajaxを望む利用者の要求を無視するわけにはいかない。

 そこでこの特集では,設計・開発現場の素朴な疑問に答える形で,ITエンジニアが知っておきたいAjaxの基礎知識と実践知識をまとめた。

<目次>

第1回 「Ajax」って何がそんなにすごいの?  
第2回 Ajaxはどんなときに使えばいいの?  
第3回 Ajaxシステムはどう設計・開発すればいいの? 
第4回 既存システムをAjax化できるの? 
第5回 Ajaxではどんなドキュメントを残せばいいの? 
第6回 Ajax開発に使える便利なツールはないの?  
第7回 Ajax開発で配慮しておくべきことはあるの? 
出典:日経SYSTEMS 2007年3月号 61ページより
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。