今回は,2007年1月31日にリリースされたsamba 4.0.0 TP4を使って,新しく開発中のSamba4用のSWAT(Samba Web Administration Tool)を紹介します。

 まずは最近のSamba関連の出来事です。

Samba 4.0.0TP4リリース

 2007年1月31日にSamba4.0.0TP4がリリースされました。

http://news.samba.org/releases/4.0.0tp4/

 昨年10月に公開されたTP3と比較して,次のような改良が行われています。

  • PKINIT機能のサポートによるSamba4.0ドメインへのスマートカードログイン機能の初期実装の完了。
  • Samba4.0でのクラスタリング機能のサポートのためのctdbフレームワークの導入。
  • 最近のLinuxカーネルで利用可能になった新しい非同期I/O機能の導入。
  • Web2.0スタイルのユーザーインターフェースを持つ新しいSWATの導入。
  • Fedora Directory Server(Fedora DS)をバックエンドとして利用可能にするために,LDB LDAPバックエンド機能の改善

     これらの機能以外にも,Samba4.0の各コンポーネントの様々な箇所の改良が続けられています。

    Samba 3.0.24リリース

     2007年2月5日にsamba 3.0.23dに対してセキュリティ修正のみ行われたsamba 3.0.24がリリースされました。

    http://news.samba.org/releases/3.0.24/

     修正点は,以下の3つのみで,これ以外にsamba 3.0.23dと異なる部分はありません。

  • CVE-2007-0452
    影響範囲: samba 3.0.6 ~ samba 3.0.23d
    問題の内容:
    悪意を持ったユーザーがある特定の環境においてファイル名を変更した際に,smbdの処理がループし,CPUリソースを異常に消費させることが可能な問題がありました。

  • CVE-2007-0453
    影響範囲: samba 3.0.21~samba 3.0.23d
    問題の内容:
    Solaris上でのnss_winbindライブラリの実装においてバッファオーバーランをさせることが可能な脆弱性が発見されました。

  • CVE-2007-0454
    影響範囲: samba 3.0.6 ~ samba 3.0.23d
    問題の内容:
    Sambaが提供しているVFSモジュールのうちの一つであるafsacl.soモジュールを利用している場合に,フォーマットストリングの脆弱性があることが発見されました。この脆弱性は,SambaサーバーでAFSファイルシステムを共有フォルダとして提供している場合のみ影響を受けます。

    Samba Bugzilla Day - 1

     2007年2月8日にSamba Bugzilla Dayが設定され,Windows Vistaに関連したバグを集中的に解決するための作業が行われました。

    http://news.samba.org/developers/bug_day_feb82007/

     作業はIRC(チャット)を使いながら行われ,Bugzillaに登録されていたWindows Vista関連の修正が行われました。

     作業の成果は,samba 3.0.24に対するパッチとして下記URLに公開されました。

    http://www.samba.org/samba/patches/

     またこれらの修正は,次のリリースバージョンとなるsamba 3.0.25に取り込まれています。

    Samba Bugzilla Day - 2

     samba 3.0.25pre1リリースに向けた作業を集中的に行うために,次のSamba Bugzilla Dayが2007年2月22日に設定されました。

    Samba 3.0.25リリーススケジュールの提案

     2007年2月6日にsamba-technicalメーリングリストにおいて,samba 3.0.25をリリーススケジュールに従って作業を行いましょうという提案がSamba TeamのGerald Carter氏によって行われました。これまで,sambaの新バージョンのリリーススケジュールが明確に表明されたことはありませんでした。今後,各開発者がリリーススケジュールを意識しながら新機能の開発やソースツリーへの統合を行うことができるようになることで,リリース作業をよりスムーズに行うことができるようになることが期待されています。

     最初に提案されたスケジュールは,次の日程となっていました。

    2007年2月21日 samba 3.0.25pre1 リリース
    2007年3月 6日 samba 3.0.25pre2 リリース
    2007年3月20日 samba 3.0.25RC リリース
    2007年3月30日 samba 3.0.25 リリース

     実際には,samba 3.0.25にldb機能(Samba4.0用に開発されたディレクトリデータベース)を統合するかどうかなどの議論があり,samba 3.0.25pre1のリリース予定の時点から遅れが発生したため,2月24日に改めて以下のスケジュールが提案されました。

    2007年2月27日 samba 3.0.25pre1リリース
    2007年3月13日 samba 3.0.25pre2リリース
    2007年3月23日 samba 3.0.25RCリリース
    2007年3月30日 samba 3.0.25リリース

     今回のリリーススケジュールの公開という試みはSamba Teamの新しい試みとして,多くの人から歓迎されるものでしょう。

    オープンソースカンファレンス2007 Tokyo Spring

     2007年3月16日と17日の2日間に渡り,オープンソースカンファレンス2007が開催されます。

    http://www.ospn.jp/osc2007-spring/

     日本Sambaユーザー会によるセミナーとして「Windows VistaへのSamba対応状況」も開催される予定です。Samba以外にも数多くのオープンソースの紹介などがありますので,足を運んでみてはいかがでしょう。

    この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が12月末まで無料!

    日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら