今回は,Sambaの共有フォルダ上のファイルをWebブラウザから操作するSSLBridgeというオープンソース・ソフトウエアについて解説します。

 その前に,最近のSamba関連の話題を紹介します。

LPI Level3ベータテスト実施

 2006年12月1日,2日の2日間にわたり,日本でのLPI Level3のベータテストが実施されました。今回実施されたテストは,LPI Level3の301試験,302試験と呼ばれるテストのベータテストであり,今後,LPI Level3の試験品質を向上させるのに役立たせるフィードバックの対象となるテストでした。

 実際のテスト内容は,301試験がLDAPを中心とした内容であり,302試験はSambaを中心とした内容となっています。したがって,本連載の読者にとってもかかわりの強い内容といえます。
なお,試験内容については,LPIのサイトにて概要が示されています。

https://group.lpi.org/cgi-bin/publicwiki/view/Examdev/LPIC-3#The_Exams

 今回の試験のフィードバックを基に,いずれLPI Level3の公式な試験が開始されることになるはずですが,LPIはLinuxに関連した世界的な認定資格の一つですので,興味のあるかたは今から少しずつ準備を始めてみてはいかがでしょうか。

Samba開発者のJeremy Allison氏がNovellからGoogleへ

 2006年12月22日にSambaの中心的な開発者の一人であるJeremy Allison氏が,これまで勤務していたNovellを退社し,Googleへ入社することが明らかになりました。

 Allison氏は,NovellとMicrosoftの提携に関して反対の立場を取っており,この件が今回の退社のきっかけとなったようです。

 ただしAllison氏はGoogle入社後もSambaの開発を続けるということなので,Sambaの開発に関して大きな問題とはならないでしょう。

SSLBridgeの紹介

 今回は,Sambaのファイル共有をWebブラウザ経由で操作することができるSSLBridgeを紹介します。

 SSLBridgeは,Epiware社が開発しているオープンソースのソフトウエアです。Linux上で動作し,ファイルサーバー上のファイルのダウンロードやアップロードなどをWebブラウザ経由で行うことができます。本ソフトウエアは,Ajaxで構成されており,ブラウザ経由の操作であっても軽快な動作が特徴です。操作画面はWindowsのエクスプローラに似た感じで直感的に操作できるようになっています。

 ところで,今回紹介するSSLBridgeはどのような場面で役に立つのでしょう。

 通常,ファイルサーバーは社内LANでの使用が前提となっているため,ファイアウォール内部で利用します。一般的にはセキュリティ的な観点により,社外から社内のファイルサーバーにアクセスできないようファイアウォールで遮断します。そのため,社外からファイルサーバーのファイルにアクセスしたい場合,VPNなどを用いて直接社内LANに接続する方法が取られます。

 一方,今回紹介するSSLBridgeでは,HTTP経由でファイルサーバーへのアクセスが可能なため,特別なVPNソフトウエアを用意することなく,ネットワークを適切に設定することで社内ファイルサーバーへのアクセスを可能にします。

 また同じようにHTTP経由でファイルサーバーにアクセスする方法として,WebDAVがありますが,WebDAVではファイルの所有者がWebサーバーの権限となるのに対して,SSLBridgeではSambaと連携することで,アクセスしたユーザーの権限でファイルの操作が行われます。

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