本田 恵一 アイ・ピー・ビジョン
代表取締役
本田 恵一

世界各国でさまざまなインターネット電話サービスが提供されている。会員間の通話サービス以外にもPSTN(Public Switched Telephone Network:一般の電話網)との接続、ほかのインターネット電話サービス事業者との連携、「Google Talk」や「Windows Live Messenger」などのVoIPアプリケーションとの相互接続など多種多様なサービスがある。

 インターネット電話サービス事業者(ITSP:Internet Telephony Service Provider)は世界に数多く存在しているが、それらがどのようなサービスを提供しているかは意外と知られていないのではないだろうか。会員間の無料通話サービス程度のことなのか、ほかのITSPあるいはアプリケーションと連携しているのか--。今回は「Free World Dialup」と「GTalk-To-VoIP」という2つのサービス事業者を紹介する。

Free World Dialup(FWD)

 米Free World Dialupは、VoIP関連の展示会VONを主催するJeff Pulver氏が立ち上げた老舗のITSPである。現在の会員数は60万人で常時約3万人のユーザーがオンラインでつながっている。

 サービスを利用するためには無料のユーザー登録をすればよい。後は、割り振られた番号などを好きなハードフォンやソフトフォンに設定すればすぐに利用できるようになる。FWDが無料で提供しているソフトフォン「FWD.Communicator」をダウンロードして使用することも可能である。FWDが提供する主なサービスは以下の通り。

(1)Instant Messaging
(2)Voice
(3)Video
(4)Access Numbers
(5)Call other Networks
(6)Conference Calls
(7)White Pages : Directory Services
(8)Voicemail
(9)Presence Status and Icons

 今回は特徴的なサービスとして、(1)Instant Messaging、(4)Access Numbers、(5)Call other Networksの3つを取り上げる。

Instant Messaging

図1●FWD.Communicatorで異なる種類のメッセンジャーと送受信できる
図1●FWD.Communicatorで異なる種類のメッセンジャーと送受信できる
 FWD.Communicatorを使用すれば、会員間でIM(インスタント・メッセージ)を送受信できる(図1)。しかも、MSN MessengerやGoogle Talk、SkypeユーザーともIMの送受信が可能である。複数のメッセンジャーを一元化できるので便利なサービスではあるのだが、技術的には単にアプリケーション自体にMSN MessengerやGoogle Talkのアカウントを設定して相手がGoogle TalkであればXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocol)を送信しているだけである。クライアント側はSIPのMESSAGEメソッドを送信し、サーバー側でSIPとXMPPをゲートウエイするアーキテクチャを想像していたのだが、検証してみるとそうではなかった。

 また、Skypeの場合はFWD.Communicatorを起動すると同時にSkypeも起動する仕組みになっている。Skype APIを使用して通信するためにはこのような形になるのだろうが、これにより、IM送信時は問題ないのだが、受信時にはFWD.CommunicatorとSkypeの両方のIM画面が立ち上がるという現象が発生してしまう。

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