お気に入りのホワイトボード。プリントを透明ボードで挟んで,その透明ボードの上にもマジックで絵が描けるんです。 (写真:エイジ)

from 担当編集者(3件)
*1
資格を取る意味を考えてみた」の回を見て下さい。
*2
とあるベンダー資格の試験で,「製品○○の特徴を答えよ」という,製品知識を問う問題がひたすら出題されたそうです。「製品知識の暗記ばかりで面白くもなんともなかった」(エイジさん談)そうです。
*3
悔しかった思い出は数知れず。例えば,レイヤー3スイッチの設定で悩んでいるときに「君はCCNAを持ってるのに…」と言われたり,Windowsのドメイン・コントローラのトラブル解決に戸惑っているときに「MCPを持ってるくせに・・・」と言われたりしたことがあったとか。

 

 以前,資格について「役に立つ」,「役に立たない」というテーマで僕の考えを書きました*1。今回は,ちょっと違った見方で資格について書いてみようと思います。

 みなさん,資格試験を受ける理由って何ですか? キャリアアップ,スキルアップ,資格手当てや報奨金,仕事の都合など,いろいろあると思います。僕が資格試験を受ける理由として,もちろん上に書いたようなこともあります。でも,それ以外に結構な割合を占めているのが,「面白いから」という理由です。

 試験問題を目の前にして,「これは・・・こう! いや,こっち!」なんて,問題を何度も何度も読み返して,いろいろ考えて考えて,頭の中をひたすら検索していくのは楽しいです。それに,集中して必死になって答えを探して,ハッと気づくと「もうこんな時間?」とか「まだこんな時間?」なんていう瞬間は結構たまらないなぁ,なんて思うんです。そんな僕って変ですか?

 さすがに全く興味がない試験とか,考えてもさっぱりわからない試験はダメです。以前,仕事の都合でどうしても取らなきゃいけない資格があったんですけど,全然興味がわかなくって,何回も受けてやっと合格しました*2。試験中も面白くなくって,できればこの試験問題は2度と見たくないなんて思っています。

 その一方で,自分が好きな分野で,その上自分の知識ギリギリの試験なんかはもう,ものすごく面白い。そうした試験は,問題を全部解き終わったあと,どんな問題が出たのか思い出そうとしても全然覚えていない。問題は見ているんだけど,「見る」よりも「解く」ことに頭が働いているので,全く問題を覚えていないんです。こういう試験だと不合格でも爽快感があります。悔しいことは悔しいんですけど,「次はもっと勉強して挑んでやる,今に見てろ!」と思います。

 何て言うか,やっぱり「自分を試せる」っていう所が,面白いと感じる理由なのかな。普段そういう気持ちになることってあまりありませんよね。あと単純に,好きなことに集中して挑む。それが楽しいです。

資格は取った後こそ大事

 僕が資格試験好きということもあって,「資格って意味ないよ」などと言われると,とても心苦しい気持ちになります。こうしたことを言う人たちの話を聞いていると,「仕事に直接役に立たないから」という意見と,「資格を持っていても仕事はできないから」という意見があるんですよね。僕が問題だと思うのは,後者の方です。

 技術力が伴っている人が資格を取ると,元々できる人だからあまり資格は表に出てきません。「あの人なら持っていて当然」と言われるだけです。だけど,技術力が伴っていない人が資格を取ると「資格を持ってるくせに・・・もできないのか」と言われちゃう。それで,「あの資格なんか取っても意味ないよ」なんて言われてしまうわけです。

 なんか,すごく悔しくないですか,そういうの*3。せっかく頑張って勉強して,自腹切って参考書買って取った資格なのに「そんな資格なんか取っても意味ない」なんて言われたら。だから,資格は取ってから先が重要なんだと思います。資格を取ったらハイ終わりではなくて,資格を取ってからさらに技術と知識を磨く必要があるんです。「やっぱり資格を持ってる人ってすごいよね」って周りの人に言わせたいじゃないですか。頑張って資格を取った自分のためにも,そしてこれから資格を取ろうとする人のためにも,資格を取った後の努力が大切なんだと思います。


筆者紹介
ネットワークの勉強サイトRoads to Nodeの管理人。Flashで作った動画の技術解説が好評。本職は,技術系専門学校の講師。ITproでは「シスコ資格:CCNAへの道」を連載した。現在は「シスコ資格:CCNPへの道(BSCI編)」と題したCCNP試験対策の記事を連載中(毎週火曜日更新)。網野衛二というペンネームで執筆活動も始めている。

出典:日経NETWORK2006年9月号『Roads to Node管理人エイジの僕の勉強日記』より
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。