前回(第2回)はネットで共有するお気に入り「ソーシャルブックマーク・サービス」を紹介しました。ソーシャルブックマークが最先端のサービスなら,今回紹介するサービスは情報収集サービスの中で最古参の部類に入ります。それは,更新チェックサービス(アンテナ・サービス)の「はてなアンテナ」です(図1)。古くからあるサービスですが,今話題になっているインターネット的(ほかのユーザーの知恵を利用できるという意味です)な基本要素をたくさん含んでいます。

図1 はてなアンテナのトップページ
[画像のクリックで拡大表示]
図1 はてなアンテナのトップページ

アンテナでお気に入りページの更新を自動チェック

 インターネットを日々利用されている方でしたら,ブラウザのお気に入りに登録したページを見に行ったのに更新されていなくてガッカリ,ということは1度や2度はありますよね。お気に入りには100個ぐらいページを登録しているのだけれど,実際に毎日更新をチェックするのは10個程度だったり...。

 そんな手間がかかるインターネットの巡回作業を,ちょっとした手間で自動化できるサービスが「アンテナ・サービス」です。例えば,「はてなアンテナ」にあらかじめページを登録しておくと,あなたの代わりに巡回して更新があったら教えてくれます(図2)。

図2 はてなアンテナのサンプル
[画像のクリックで拡大表示]
図2 はてなアンテナのサンプル

アンテナ・サービスの歴史

 はてなアンテナのような「アンテナ・サービス」は1990年代後半ごろの比較的ネット初期から存在していました。しかし,そのほとんどは自分でサーバーを用意して,そこにプログラムを実装する必要があり,当時はまだブロードバンドによる常時接続は少なく,サーバーを構築する知識も現在ほどは普及していなかったため,アンテナ・サービスは限られた人だけが利用できるものでした。多くのネット・ユーザーは,自分が見たいページを多数登録している先進ユーザーのアンテナや,誰かがまとめたリンク集などに毎日アクセスしていました。

 そこに,無料ですぐに使える更新チェック・サービスとして「はてなアンテナ」が登場しました。はてなアンテナは,一般ユーザーには少し縁遠かったサービスを提供し,比較的簡単に設定をカスタマイズできるといった点が評価され,多くのネット・ユーザーに利用されるようになりました。ネット上で「はてな」という名前がちょっと知られるようになったきっかけのサービスともいえます。

 はてなアンテナの主な特徴は以下の通りです。

  • URLを登録するだけで更新をチェックしてくれる
  • 前回の更新内容との差分が表示される
  • 正規表現を使うことでページの更新チェックの範囲を指定できる
  • 登録ページの状況に応じてお薦めページを教えてくれる
  • 携帯電話,メール,RSSなどの環境からも閲覧できる

RSSリーダーとの違い

 ITproをご覧になられている読者の方々なら,「RSSリーダー」という名前も聞いたことがある方が多いでしょう。アンテナも,RSSリーダーと同じようにWebページの更新をチェックするという意味で,似たような機能を提供しています(図3)。

図3 はてなのRSSリーダー「はてなRSS」
[画像のクリックで拡大表示]
図3 はてなのRSSリーダー「はてなRSS」

 一概にどちらが良いとは言い難いのですが,RSSリーダーはRSSフィードの配信に対応したサイトの更新チェック,アンテナはそれ以外のサイトの更新チェックに使うと便利だと思います。RSSリーダーとアンテナ・サービスの違いについては,次回以降の記事で詳しく取り上げます。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら