Linuxが扱うファイルには,「通常ファイル」「ディレクトリ・ファイル」「特殊ファイル(スペシャル・ファイル,あるいはデバイス・ファイルとも言います)」の3種類があります。

 通常ファイルとは,プログラムやデータを格納するファイルのことです。READMEファイルや/etc/fstabファイルなどのテキスト・ファイル,/bin/bashなどの実行ファイルなどがこれに相当します。普段,ファイルといった場合には通常ファイルを指すことがほとんどでしょう。

 ディレクトリ・ファイルは,通常ファイルや特殊ファイルを管理するためのファイルで,一般には短くディレクトリと呼ばれます。例えば,etcディレクトリやhomeディレクトリがこれに相当します。本文中で述べたように,ファイルはディレクトリによって階層的に管理されています。このディレクトリも,実際にはファイルの一つとして(ファイル・システムにより)管理されています。

 特殊ファイルは,デバイス・ファイルとも呼ばれることから分かるように,周辺装置(入出力装置や外部記憶装置)を仮想的なファイルとして扱えるようにしたものです。そのため,アプリケーションなどからは通常ファイルにアクセスするのと同じ方法で,各種周辺装置にアクセスできるわけです。この特殊ファイルは,/devディレクトリ内に存在します。ぜひ,お手元のシステムで確認してください。

出典:日経Linux 2005年6月号 82ページより
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