●400MBファイルの読み込みと書き込みのデータ転送時間
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●最大転送速度が異なる3種類の機器でパソコンと接続
●最大転送速度が異なる3種類の機器でパソコンと接続
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 デジタルカメラの高画素化が進むにつれて、メモリーカードの大容量・高速化も進んでいる。ほとんどの小型デジカメが採用するSDメモリーカードでは、転送速度が最大20MB/秒の高速タイプの製品が続々登場している。

 そこで、実際にデジカメで撮影した画像をパソコンに転送してみて、転送速度の違いでどれくらい速度差が出るのかを実験してみた。下の結果を見ると、確かにカタログ値の転送速度が20MB/秒の製品のほうが、10MB/秒以下の製品より転送時間は短かった。転送速度が同じ製品の場合、メーカーを問わず数値もほとんど変わらなかった。

 転送速度が20MB/秒の3製品は、理論上は400MBのファイルを20秒で転送できるはずだが、最速の結果でも「USB2-W12RW」を使った読み込み時の26.3秒で、転送速度は約15.2MB/秒と理論値を下回った。これは1度に大きなファイルを処理するのに比べて、複数のデジカメ画像を処理するため余計に時間がかかることや、HDDの回転数などパソコン側のスペックが影響していると考えられる。なお、メモリーカードの特性上、読み込みより書き込みのほうが遅い。

転送機器がボトルネックに

 注目したいのは、特に高速転送の記載がないバッファローのカードリーダー「MCR-C12/U2」を使用した場合、いずれのカードでも読み込みは60秒前後(約7MB/秒)、書き込みは90秒前後(約4.4MB/秒)で頭打ちとなった点だ。2GBのカードはそもそも認識しなかった。この製品のように、転送速度が遅い旧型のカードリーダーやカードアダプターを使用しているなら、高速タイプのカードは購入を控えたほうがよい。最近はメモリーカードスロットを搭載しているパソコンが多いが、総じて転送速度は遅い。

 高速タイプのカードを使ってデジカメで連写をしてみたが、特に連写スピードが速くなることはなかった。ただし、10MB/秒以下のカードの場合、動画を最高画質で撮れないデジカメもある。

 転送機器に制約があることや通常より高額といったことから、現状では必ずしも高速タイプのカードのほうが良いとは言えないようだ。

出典:日経パソコン 2005年12月12日号 22ページより
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。