米Caringoは、CAS(コンテンツ・アドレス・ストレージ)方式のオブジェクト格納ストレージソフトウエア「CAStor」を手がけるベンダーである。CASは、ファイル名ではなく固有のID(ハッシュ値)でオブジェクトを管理するのが特徴だ。同社CTO(最高技術責任者)で「CASの父」と呼ばれているというポール・カーペンティア氏に、CAS製品の最新事情を聞いた。

(聞き手は日川 佳三=ITpro


米Caringoは何をやっている会社なのか。

米CaringoでCTOを務めるポール・カーペンティア氏
米CaringoでCTOを務めるポール・カーペンティア氏

 私が現在Caringoで手がけているCAS技術は、第3世代に相当する。第1世代は、ベルギーのFilePoolと呼ぶ会社で作っていた最初のCASである。その後、米EMCがFilePoolを買収し、FilePoolをベースにしたCASストレージ「EMC Centera」をリリースした。これが第2世代に当たる。

 私は、EMCによる買収時にFilepoolを退社し、2005年にCaringoを設立した。Caringoでは第3世代のCASソフト「CAStor」を開発している。

 CAStorがどのようなソフトなのかを簡単に言えば、ファイルオブジェクトを効率よく格納するためのストレージソフトである。CAStorを動作させたPCサーバーがストレージになる。HTTPプロトコルを使った専用のREST APIを使ってデータを出し入れする。CAStorを動作させたサーバーは、クラスタリング構成で利用できる。全ノードが対称型で動作し、どのノードもリクエストを受けられる(DNSラウンドロビンで運用する)。

 ストレージクラスタの運用は自動化されている。例えば、CAStorでは、あらかじめ決まった数だけ、ファイルの複製(レプリカ)を別のノードに作成する。ここで、あるノードに障害が起こったり、メンテナンスのために手動でノードを切り離したりした場合に、あるオブジェクトのレプリカの数が規定値よりも少なくなると、自動的に別のノード上にレプリカを再作成する。反対に、ノードを新規に追加した場合にも、全ノード間で自動的にワークロードを均等化する。

 CAStorはx86系CPUを搭載したPCサーバーであれば、どのようなプラットフォームでも動作する。CAStor自身はソフトウエア製品だが、米デルに対してOEM(相手先ブランドによる生産)供給も実施している。デルのコンテンツアーカイブ用ストレージ「Dell DX6000シリーズ」は、CAStorを動作させたPCサーバーである。

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