自動運転、新時代

自動運転、新時代

 自動運転をめぐる動きが新たなフェーズに突入した。まず、自動運転の車両開発が大きな変曲点を迎えつつある。これまで開発が進められてきた自動運転車の主流は、いわゆる「自律型」。クルマ単体で基本機能の全てを完結する一方で、コストは数千万円と極めて高くなる。こうした問題の解決に向けて、ここにきて次世代移動通信「5G」とエッジコンピューティングを導入し、クルマの“頭脳”を遠隔側に移す動きが活発化してきた。
 こうしたハードウエアの開発と並行して、自動運転の応用分野自体も裾野が着実に広がりつつある。いわゆる商用車のみならず、空港、農地、建設現場など、あらゆる領域に自動運転が導入されようとしている。今後、都市開発など社会インフラにも大きな影響を及ぼすことは間違いない。新時代を迎えようとしている自動運転の「今」を、日経 xTECH総力特集として探る。

(左、下:ダイムラー 中央:トヨタ 右:GM)

重機の自動運転競争、制するのは誰だ

  • 重機の自動化は25年前後に実用化、業界地図と未来予測で展望

     建設会社や重機メーカーをはじめ、重機の自動運転や自律運転の技術開発を進める企業は着実に増えている。自動運転などの技術開発で重要な役割を果たす人工知能(AI)や制御技術の活用を図るために、IT企業、大学、研究機関などと手を結ぶケースも珍しくなくなってきた。

  • 準大手はクレーン、地方中堅は市販ダンプの自動化狙う

     地方の中小規模の建設会社と大学などがタッグを組み、ダンプトラックのロボット化に挑む――。宮城県加美町の佐藤工務店と東北大学、千葉工業大学、三洋テクニックス(仙台市)、コーワテック(東京都港区)の5者は、ダンプトラックの自律走行による土砂搬送の研究開発に取り組む。

  • 大林と大成は高難度の油圧ショベル自動化に挑む

     油圧ショベルはブームやアーム、バケットなどの操作が複雑なだけでなく、走行機能も持つ。そのため、自律運転に向けたハードルは高い。それでも、この重機に着目して研究開発を進める会社がある。

集まれ!「働く」自動運転車

遠隔型でグーグルカー陥落へ