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旬な材料

原田 衛=Tech-On!
日経テクノロジーオンライン

目次

  • 燃料電池用触媒

    ネンリョウデンチヨウショクバイ

  • 有機EL(エレクトロルミネッセンス)

    ユウキイーエル

     エレクトロルミネッセンスは,材料の発光現象の一種である。一般に材料の発光現象は,高温の物質が光を放射する現象とルミネッセンスに大別できる。このうちルミネッセンスとは,材料が過剰なエネルギーを光として放出して安定な状態に戻る現象を言う。過剰なエネルギーの与え方には,光,化学,熱,電気とあり,エレクト…

  • 無機・有機ハイブリッド材料

    ムキユウキハイブリッドザイリョウ

    nmレベルまたは分子レベルで有機成分と無機成分を混ぜ合わせることにより,両者のメリットを相乗的に高めることのできる材料のこと。

  • イオン伝導体(電解質)

    イオンデンドウタイ

     イオンを伝導できる材料のことで,電解質とも呼ばれる。ここでは,近年注目される燃料電池向けの電解質膜の材料について解説する。燃料電池のいくつかのタイプは,電解質膜にどんな材料を使うかで決まる。工業用途で使われている燃料電池は,リン酸型(PAFC),溶融炭酸塩型(MCFC),固体酸化物型(SOFC),…

  • 超電導体

    チョウデンドウタイ

     低温にすると超電導現象を起こす物質。元素ではニオブ(Nb)や鉛(Pb)など27種類が超電導を示すが,臨界温度(Tc)は最高でも10K以下(Nb=9.3K)と低い。化合物ではNb3Geが23.2K以下で超電導になり,これが高温超電導体が発見されるまではもっとも高い臨界温度だった。

  • ポリエーテルケトン(polyetherketone, PEK)

    ポリエーテルケトン

     熱可塑性の高性能エンプラ。融点が373℃で,260℃での連続使用に耐える。熱可塑性樹脂の中で最も耐熱性が優れるものの一つ。

  • ASA(acrylate styrene acrylonitrile)

    エイエスエイ

     ABSのブタジエンゴムをアクリルゴムに置換した樹脂。ABSより耐候性が向上しているほかは,ABSに準じる特性を持つ。主に屋外用途で使用される。AASとも呼ばれる。

  • AS(acrylonitrile styrene)

    エイエス

     アクリロニトリルとスチレンの共重合体で,PS(ポリスチレン)と比較して同様の透明性を備えながら耐薬品性,引っ張り強さが改善されている。

  • ABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂

    エービーエスジュシ

    アクリロニトリルとブタジエンとスチレンの共重合ポリマーを主成分とするプラスチックである。最初にアクリロニトリルとスチレンを共重合させたアクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂が開発され,ポリスチレンに比べて耐薬品性と引っ張り強さを改善した。これに続き,物理的性質・機械的性質のバランスを良くするためにA…

  • ポリマアロイ(polymer alloy)

    ポリマアロイ

     本来は合金を意味する“アロイ(Alloy)”をポリマに当てはめ,種類の異なる高分子を組み合わせた一連の材料を指す。

  • ポリプロピレン(polypropylene, PP)

    有機材料

     プロピレン(CH3CH=CH2)をモノマーとして重合させた結晶性樹脂。ビニル鎖(-CH2-CH2-)に一つおきにメチル基(-CH3)が付いた分子構造をしている。比較的安価で,軽量(密度0.90~0.91),高融点(160~170℃)で,成形加工性にも優れることから,家電製品,自動車部品,食品包装フ…

  • ポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate, PBT)

    ポリブチレンテレフタレート

     ポリエステル系の結晶性汎用エンプラで,電気的性質が優れている。成形時にソリとヒケなどが出やすいことから,ガラス繊維を30質量%ほど入れて強化して使うことが標準になっている。ポリエチレンテレフタレート(PET)は親戚関係に当たるエンプラであり,共通の設備で製造されるケースが多い。

  • ポリフェニレンサルファイド(polyphenylene sulfide, PPS)

    ポリフェニレンサルファイド

    フェニル基(ベンゼン環)とイオウ(S)が交互に繰り返される分子構造を持った高性能エンジニアリング・プラスチックである。結晶性で,連続使用温度は200℃~220℃,高荷重(1.82MPa)での荷重たわみ温度が260℃以上と耐熱性に優れ,しかも引っ張り強さや曲げ強さが大きい。

  • ポリスチレン(polystyrene, PS)

     スチレンモノマを付加重合させたプラスチックで,透明な非晶性樹脂である。強度・剛性が高く,光沢があり,電気的性質が良好だ。その半面,耐衝撃性や耐熱性,耐薬品性はやや劣っている。

  • ポリサルフォン(polysulfone, PSF)

    有機材料

     非晶性の高性能エンプラで,茶かっ色をおびているが透明。耐熱水性や耐スチーム性,耐酸・アルカリ性に優れる。

  • ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate, PET)

    ポリエチレンテレフタレート

     汎用エンジニアリング・プラスチックの一種。フィルムや繊維,飲料容器などに多用されている。

  • ポリエステル(polyester)

    ポリエステル

     エステル基を持つプラスチック。日本はポリエステル繊維を多く生産しているため,繊維の原料や重合設備を共用もしくは流用することでポリエステル系プラスチックを生産するメーカーが多い。

  • ポリエーテルサルフォン(polyethersulfone, PES)

    ポリエーテルサルフォン

     茶かっ色を帯びた透明の非晶性高性能エンプラ。高温クリープ特性に優れ,180℃まで弾性率の低下が少ない。

  • PEEK樹脂

    ピーイーイーケージュシ

    PEEK(ポリエーテルエーテルケトン,polyetheretherketone)樹脂は,射出成形可能な熱可塑性樹脂としては最高の耐熱性を持つ芳香族系のプラスチックである。融点が334℃で,250℃で連続使用できるという超耐熱性を持つことから,「スーパーエンプラ」とも呼ばれる。

  • ポリエーテルイミド(polyetherimide, PEI)

    ポリエーテルイミド

     耐熱性や,高い機械的強度,加工性などを備えた非晶性で茶かっ色を帯びた透明の高性能エンプラ。

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